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建設新聞社
2021/09/07

【東北・福島】浪江町が駅周辺整備計で隈研吾、伊東順二らと協定

 浪江町は5日、「デザインの力による浪江町の復興まちづくりに関する連携協定」を隈研吾建築都市設計事務所、伊東順二事務所(東京都世田谷区)、住友商事と締結した。
 同町では、東日本大震災および原子力発電所事故に伴い居住人口が震災前の1割程度にとどまっており、新産業の創出や交流人口の増加が急務となっている。今回の計画は、中心市街地である浪江駅周辺約8fの復興を加速させるため、4者が連携し水素や再生可能エネルギーの利活用と調和したまちづくりを目指すもの。
 今年3月に策定した「浪江駅周辺整備計画」では、駅東側に交流、居住、商業機能を一体的に配置し人中心のコンパクトな生活ゾーンを形成するとともに、西側には地域公共公益施設などを集積し健康・福祉・文化拠点と位置付ける。なお、駅東側の基盤整備をUR都市機構に委託し進めており、建築物などの整備は町が担当することとなっている。
 今回の協定内容は、駅東側の交流、居住、商業施設について、木造を基調とした設計を得意とする隈研吾建築都市設計事務所が設計を、伊東順二事務所が都市空間のデザインを担当。また、住友商事は水素など再生可能エネルギーの利活用についての検討を担当する。業務の委託方法については今後協議する。
 交流施設は本年度に基本設計、2022年度に実施設計を行うほか、居住、商業施設は22年度に基本・実施設計を作成する予定。いずれも建設工事は23年〜26年度を目指している。

 提供:建設新聞社