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建通新聞社(神奈川)
2021/09/14

【神奈川】京急ら京急川崎駅西口地区再開発8万uビル

 京浜急行電鉄(横浜市西区)らが計画している「京急川崎駅西口地区」の再開発事業の事業概要が明らかになった。総延べ床面積約8万平方bの規模で、低層部に商業、中高層部に事務所(業務)機能などを備えた大規模複合ビルの建設を検討している。今後、2023年度までに都市計画や環境アセスメントの手続きを進める。23年度の基本設計、24年度の実施設計を経て、26年度の着工、28年度内の完成を目指す。
 計画検討地は、川崎市川崎区駅前本町地内で、京急川崎駅北西側に隣接する約7300平方b。計画地には、ヨドバシアウトレット京急川崎などが立地している。同地区は駅前という好立地にもかかわらず、駅前のたまり場空間が狭く歩行者動線の回遊性も確保されていない。そのため、再開発事業と併せて市が▽駅前歩行者空間の充実▽自動車交通の集約化▽タクシー乗降場の利便性向上▽立体横断施設(歩行者デッキ)による駅間連携の強化―といった都市基盤整備を行う。
 複合ビルの低層部には物販店舗や生活利便施設など商業機能を導入する。中高層部には、川崎エリア全体の国際競争力の強化を目指し、フロア面積約2600平方b、貸室総面積約5万平方bの規模でハイグレードオフィスを整備する。この他、駅西口開札に面した南側に約1000平方bの広場を設け、マンホールトイレの設置場所を確保するとともに、災害時情報発信機能を設置するなど防災機能も備える。また、多摩川側の北側に約500平方bの広場を確保する。
 川崎市は、再開発と連動する形で駅間の乗り換え利便性の向上や、安全性の確保を目指し周辺道路を再編する。JR川崎駅と京急川崎駅間にある一方通行の幹線道路「川崎府中線」と「駅前本町線」の2本を再整備。川崎府中線の車道幅員の余剰地を活用し、駅前本町線の自動車交通を川崎府中線に集約することで、2線の相互通行化を検討する。また、川崎府中線をまたぐ立体横断施設の整備や、駅前本町線の歩行者専用道路化を行うなどして歩行者の回遊性の確保や、にぎわいを創出させる考え。提供:建通新聞社