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建設経済新聞社
2021/09/15

【京都】合流式下水道改善率100% SDGs未来都市計画案に盛る

 京都市は、国に提出する「SDGs未来都市計画」案をまとめた。
 持続可能な社会を目指すSDGsの取組を巡っては、京都市は、SDGsの達成に向けた取組をより深化させることを目指して、国が募集するSDGs未来都市に応募し、5月にはSDGs未来都市として、先導的取組の「自治体SDGsモデル事業」を含めて選定された。
 選定都市は、応募時に提出したSDGs未来都市提案書をもとに、国に改めてSDGs未来都市計画を提出する必要があることから、このほど計画案をとりまとめた。
 計画案の主な内容をみると、2030年(令和12年)のあるべき姿として「あらゆる危機を乗り越え、将来にわたって人々がいきいきと暮らせる、魅力と活気にみちた持続可能な京都のまち」を掲げた。
 そのあるべき姿の実現に向けた優先的なゴール、ターゲットとして、@豊かに暮らせるまち(文化・芸術創生、経済・産業発展等)A人が育つまち(人口減少・少子高齢化対策等)B支え合い、助け合うまち(地域コミュニティ活性化等)C快適で安心安全なまち(景観・町並み保全・創生、空き家活用促進、防犯等)D災害に強いまち(防災・減災、テロ対策、インフラ老朽化対策等)E環境にやさしいまち(地球温暖化対策等)の6つの重点的取組分野に沿って、様々な施策・取組を実施する。
 ゴール、ターゲットとなる主な指標は、▽保育所等における年度当初待機児童数(ゼロの継続)…2024年度(令和6年度)待機ゼロ▽学童クラブ事業における年度当初待機児童数(ゼロの継続)…2024年度(令和6年度)待機ゼロ▽温室効果ガス排出量削減率[2013年度(平成25年度)比]…2030年度(令和12年度)40%以上▽観光やまちの賑わいづくりへの「京都遺産」活用事例数(累計)…2023年度(令和5年度)30件▽「京都を彩る建物や庭園」の認定・選定件数(累計)…2023年度(令和5年度)認定220件、選定650件▽わかもの就職支援センターの支援を通じた市内中小企業への就職者数…2023年度(令和5年度)240人▽バリアフリー優良建築物の割合…2023年度(令和5年度)15%▽地域の景観を形成する核となる建造物等の指定数(累計)…2023年度(令和5年度)245件▽公園の利活用事例数(累計)…2023年度(令和5年度)73件(毎年度4件)▽CASBEE京都・高評価建築物の割合…2023年度(令和5年度)40%▽消防団員充足率…2023年度(令和5年度)93・52%▽エネルギー消費量削減率(2018(平成30年度)年度比)…2023年度(令和5年度)7・5%▽ごみ量(焼却量)…2023年度(令和5年度)36・1万t▽合流式下水道改善率…2023年度(令和5年度)100%−など。
 災害に強いまち関連の取組として、災害時においても市民生活、社会経済活動に大きな支障が生じることがないよう、地域の守り手である事業者とも連携し、防災・減災の取組を力強く推進。具体的には緊急輸送道路等において、橋りょうの耐震補強や斜面の落石・崩壊対策等を推進する。
 徹底した省エネの推進、再生可能エネルギーのさらなる普及拡大、さらなる2Rの推進及びリニューアブルへの挑戦、駅やバスターミナル等の交通結節機能の分散化やバリアフリー化の推進などにも取り組む。
 合流式下水道の改善では、2020年度(令和2年度)の70%から、2023年度(令和5年度)に100%を目指す。
 計画期間は2021年度(令和3年度)〜2023年度(令和5年度)。
 今後、市は9月市会に自治体SDGsモデル事業に係る補正予算案を提出する予定。10月以降にSDGs未来都市計画を策定し、国に提出する。