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　高知市は木村会館の大規模改修と耐震補強に向け、建築主体工事の一般競争を10月に公告し、12月議会での承認を目指す。電気設備、機械設備工事も同時期に入札する。
　規模は鉄筋コンクリート造３階建て延べ１９４６平方�b。１９８０年の完成から41年が経過し、施設の老朽化が進んでいることから、老朽箇所の改修や電気、ガス、空調、給排水などの設備更新を実施する。併せて全体のバリアフリー化、トイレの洋式・乾式化、屋上防水の改修、現在の基準を満たしていないエレベーターを適切な場所に移設する工事も進める。
　利用者ニーズの変化に対応し、施設内の配置も一部で変更する。現在１階にある老人福祉センターを廃止し、地域のコミュニティー拠点となる「ふれあいサロン」を新設する。
　また地震発生時に建物が倒壊・崩壊する危険性が高いため、耐震壁を設置し補強を進める。災害時には福祉避難所としての役割を持たせる。
　市では10月から木村会館を休館し、２０２２年１月から23年２月までの期間で工事を進めた後、引っ越しを経て23年５月の供用開始を目指す。９月補正予算案には23年度までの継続費として総額５億１０００万円を設定した。
　所在地は旭町３ノ１２１。建築設計は上田建築事務所、設備設計はシグマ設備設計室（ともに高知市）が担当した。
提供：建通新聞社