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北陸工業新聞社
2021/09/17

【新潟】SDGs貢献など求める/イーレックスのバイオマス発電/県環境影響審査会

 新潟県県民生活・環境部は16日、第49回新潟県環境影響評価審査会を県庁で開いた。Webで関係各所を結び、イーレックス(東京都中央区)とENEOS(東京都千代田区)のバイオマス発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する答申案について協議した。
 事業計画に対しては、世界最大級の新設バイオマス発電所の設置計画であることを踏まえ、SDGs(持続可能な開発目標)実現への貢献など、他のバイオマス発電事業のモデルケースとなるよう環境に配慮した計画とすることを求めた。
 また、想定区域(聖籠町東港2丁目914−3)周辺にある住居地域、学校、病院などがあることに伴う排ガス対策、温排水による水質悪化と海域に生息する動植物への悪影響を避けるための環境保全措置などを訴えることとした。加えて、フォトモンタージュで景観への影響を予測・評価し、必要な措置を講じることや事業で発生する廃棄物の適正な処理、海外からのバイオマス燃料輸送も含めた地球温暖化対策としての具体的な効果検討などの要求も盛り込んだ。
 委員からは文言の追加が提案されたが、内容への反対意見はなく、おおむね原案通りで了承。
 答申後は9月中に県知事意見を事業者に提出するとともに、経済産業大臣に送付する。

hokuriku