トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2021/09/21

【千葉】本年度に実施設計着手/東京湾漁業研の整備/実験棟新設、研修館改修/県農林水産部水産課

 県農林水産部水産局水産課は、水産総合研究センター再編整備事業として東京湾漁業研究所(富津市小久保3091)の施設整備を実施する。2020年度に基本設計がまとまり、21年度は実施設計に着手する。順調なら22年度に着工し、24年度の供用開始を目指す。基本設計は赤坂建築設計事務所(木更津市太田4―24―18)が担当した。
 実施設計については、県県土整備部営繕課に発注業務を委託。指名競争入札で第3四半期に発注する予定。委託費は実施設計等として、当初予算に7486万6000円を措置した。
 同研究所の敷地面積は3080・30u。主な施設は▽本館(RC造平屋建て306・50u)▽研修館(RC造2階建て458・57u)▽生物実験棟(RC造平屋建て210u)▽貝類種苗研究棟(RC造平屋建て169・60u)▽受変電設備棟(木造スレート葺き平屋建て25u)▽倉庫兼ポンプ室棟(木造スレート葺き平屋建て91・80u)▽倉庫・車庫(S造2階建て96u、S造2階建て97・34u)――など。
 施設整備では、研修館を除く全ての建物を取り壊し、新たに実験棟(S造平屋建て延べ496u)、車庫倉庫棟(S造平屋建て延べ275u)、海水ポンプ機械室(RC造3階建て延べ約96u)を新設する。研修館は大規模改修を実施し、新本館棟とする。実験棟は、高度な試験研究が行えるよう先端技術を導入し、先進的な精密機器類を設置する。
 18年度にまとめた「千葉県水産総合研究センター施設の再編整備計画」では、同研究所の再編整備について、本館の老朽化が著しいことから研修館に本館の機能を移転し、本館は研究機能を移転した後、廃止することとした。
 同研究所は、のり養殖業の振興のため優良品種の作出等の試験研究や技術指導・情報提供を行っているほか、アサリやハマグリの安定生産のための生態調査や増養殖の技術開発を実施している。
 水産総合研究センターの再編整備事業ではこのほか、漁業資源課が種苗生産施設の再編整備を実施。21年度に基本設計をパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―17)に委託した。委託期間は22年2月28日までとなっている。
 同業務では、種苗生産研究所勝浦生産開発室(勝浦市)と種苗生産研究所富津生産開発室(富津市)を対象に、施設の再編整備に向けた基本設計をまとめる。勝浦生産開発室のマダイの種苗生産を富津生産開発室に移転するため、富津生産開発室に新たにマダイの飼育施設を整備する。k_times_comをフォローしましょう
times