トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2021/09/22

【滋賀】長浜市 神田スマートICの整備

 長浜市は、市の南部地域において計画する新たなスマートインターチェンジ「(仮称)神田スマートIC」が8月に国の新たな準備段階調査着手箇所に認定されたことを受け、9月市議会に関連経費の補正予算案を上程。早期の事業化を目指し、今年度に実施計画策定に着手したい考えだ。施設の種類や配置、アクセスなど実施計画で示される概要に基づき、新規事業化後は詳細設計や用地取得、施工が進められる見通し。
 28日まで開かれる市議会に上程した補正予算案では、(仮称)神田スマートIC実施計画作成等業務経費の3500万円を21〜22(令和3〜4)年度債務負担行為として新たに追加。予算が措置できれば今年度に実施計画策定に着手したい意向で、着手に伴う外部コンサル業務委託の有無は今後手法を精査し決定する。
 国土交通省は去る8月6日、国のスマートインター新規準備段階調査着手箇所として、▽神田(滋賀県長浜市・北陸自動車道長浜IC〜米原IC)をはじめ▽八幡平▽千代田PA▽足利▽外環八潮の計6ヵ所、新規事業化箇所として▽黒丸▽笠間PA▽豊橋新城▽両河内―の4ヵ所を発表。
 (仮称)神田スマートICは、北陸自動車道の長浜インターから米原インター間約8・9qにおいて、神田パーキングを活用して北部域の小谷城スマートICに次いで市内で2ヵ所目となる自動料金収受システム(ETC)専用のスマートICを、長浜市の南部地域に設置する計画。
 長浜市は、地元自治会から18(平成30)年8月にスマートIC設置の早期実現を求める「要望書」を受け、藤井勇治市長がスマートICの実現に向けた取り組みを開始するキックオフを宣言。19(令和元)年度予算に整備検討事業費1000万円と20(令和2)年度までの3000万円の債務負担事業費を計上し、19年度平板測量を委託し完了。
 19(令和元)年6月に神田PAを対象に広域的な視点から設置の必要性や期待される効果等を検討する「仮称・神田スマートIC基本計画検討業務」をパシフィックコンサルタンツ滋賀事務所(大津市)に委託。地域概要の整理・分析と地域ニーズを把握する「仮称・スマートICの広域的検討」をはじめ、設計計画や現地踏査・スマートIC計画、国道8号(起点)から県道東上坂近江線(終点)までL2000bのアクセス道路計画、2ヵ所の交差点計画、概算工事費算定等の「仮称・スマートICの道路予備設計」、「設置の必要性の検討」、「整備効果の分析」、今後の住民説明や関係機関との協議等に用いる「イメージパースの作成」などをまとめ、国の準備段階調査箇所に選定されるための事前資料と関係機関との協議で合意形成を図るための資料とした。
 20(令和2)年度当初予算には事業費4070万円を措置し、スマートICの必要性と効果の検討、アクセス用道路の概略検討、路線測量を委託。今回の準備段階調査箇所認定を受け、9月補正の措置を図り今年度、早期の事業化に向け周辺市道との接続手法等、課題を解消した実施計画書の策定に取り組む。

提供:滋賀産業新聞