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建通新聞社四国
2021/09/22

【徳島】県 宮川内谷川で新たに基本高水を検討

 徳島県は、板野町を流れる宮川内谷川で本年度、新たに堤防・護岸の「基本高水・計画高水流量」を検討する。堤防などで概略点検を行うとともに、治水機能確保の観点から現堤防と現護岸を評価し、上流の宮川内ダムで洪水調節を実施した場合の洪水流量から、基本洪水高さ(計画高水)を決定、河道改修の実現可能性を判断する。
 同検討業務はフジタ建設コンサルタント(北島町)が担当している。対象区間は、旧吉野川との合流地点から上流、県道石井引田線までの延長約3`。近年の気候変動による集中豪雨で発生する洪水に備え、過去の洪水履歴、降雨量などから新たな「基本高水」を設定し、併せて堤防・護岸を概略点検(河道、法面、天端)して評価する。この他、河川形状をUAV写真測量や三次元点群測量で計測する。
 宮川内谷川は、吉野川平野を流れる1級河川吉野川水系の支川。浸水被害を受けやすい地域を流れる検討区間は同川の下流域に当たる。下流の板野町大寺では昨年、河道掘削工事を実施した。
 検討の場所は板野町矢武、唐園、古城、下庄、大寺。現在、河道周辺には農地や後背地に多くの人家が点在する。上流の上板町七條では、堤防脆弱性評価と護岸設計もフジタ建設コンサルタントで進めている。
提供:建通新聞社