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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/09/22

【群馬】県下水道総合が奥利根浄化センターで反応タンク更新


県下水道総合事務所は奥利根処理区の奥利根水質浄化センター(沼田市下川田町宮塚1303)で2系反応タンクの改築更新工事を実施する。年度内に散気装置更新・電気設備・監視装置設備の3分離発注を行う方針で設計作業を進めているところ。各工事ともに条件付き一般競争入札を公告する方針で調整している。下水道施設長寿命化計画に基づく工事となっており、更新によって汚水処理の効率化を図る。
奥利根処理区の奥利根水質浄化センターは県が整備した処理施設の中で最も古いものとなっており、1981年に1系および2系の供用を開始している。設備類の老朽化への対応が課題となっており、下水道施設長寿命化計画に基づいて、段階的な更新が行われている。
2021年度は2系反応タンクの散気装置更新を計画。対象のタンクは旋回流式で、幅5m、長さ140m、水深5mの規模。滞留時間は12時間となっている。タンク内に備わる散気装置が古くに設置したもので、稼働効率が良くないことから全体的な改築更新工事を実施する。タンクの槽自体は更新しない。
発注は散気装置更新1式を行う本体工事と、付帯する電気および監視制御設備の3分離とする。工種は本体工事が機械器具設置工事、電気設備は電気工事、監視制御設備は電気通信工事となる。各工事を同時期に公告する見通し。それぞれの工期は2カ年で13カ月を見込んでいる。
現在も設計作業に取り組んでいるところで、詳しい発注時期は未定。同業務で新たに導入する散気装置の仕様などを検討している。遅くとも年度内に工事発注を行う方針。設計業務は建設技術研究所(東京都中央区)が担当している。
同センターの反応タンクは1〜3系が備わっており、うち1系は16年度に更新を行った。3系は1〜2系の整備後に増設した系列となっているため、設備更新の時期は先となる。
長寿命化計画の奥利根処理区においては、同センターのほか、沼田ポンプ場や月夜野ポンプ場の設備更新が盛り込まれている。他の処理区の状況や事業費を考慮しつつ、計画的な長寿命化に取り組むとしている。