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建通新聞社(東京)
2021/10/06

【東京】都港湾局 14橋梁、4トンネルを長寿命化

 東京都港湾局は臨海部にある橋梁14施設とトンネル4施設の寿命を100年程度延ばす。従来の予防保全型の維持補修に加え、長寿命化対策の大規模改修を施して性能の回復・向上を図りたい考え。対象施設と取り組みの内容を盛り込んだ「東京港橋梁・トンネル長寿命化計画」によると、今後10年間の概算事業費を約250億円と推計。長寿命化対策を実施した場合の100年間のトータルコストは、予防保全のみと比べて全施設合計で約4800億円の削減になる見通しだ。
 対象施設は港湾局が所管する道路橋やトンネルのうち、緊急輸送道路のルート上にあるものや延長が100b以上あるもの。定期点検の健全度評価を踏まえて長寿命化対策のメニューを検討し、建設後40年以上で対策が必要かつ効果的と判断した施設は今後5年以内に設計・工事に着手する。35年以上の施設は2026年度以降、その他の施設は31年度以降に長寿命化対策を実施する予定。健全度評価の判定などに応じて、対策の実施時期を随時見直すことにもしている。
 21年度に長寿命化対策の基本設計に着手するのは▽有明ふ頭橋(西)▽城南大橋(南)▽第二航路海底トンネル―の3施設。このうち「有明ふ頭橋(西)」はテイコク(千代田区)に、「第二航路海底トンネル」はオリエンタルコンサルタンツ(渋谷区)に業務を委託した。それぞれ22年2月中に成果を得る。
 残る「城南大橋(南)」については、11月に業務委託の希望制指名競争入札手続きを始める予定。最低制限価格制度の試行案件となっている。22年7月末を期限に成果をまとめてもらう。提供:建通新聞社