トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2021/10/07

【滋賀】東近江市 旧湖東歴史民俗資料館等利活用のサウンディング調査結果

 東近江市文化スポーツ部歴史文化振興課はこのほど、「旧湖東歴史民俗資料館および泰山閣(旧松居家住宅)の利活用に係るサウンディング型市場調査」の結果を公表した。
 サウンディングに参加した事業者は4事業者(古民家再生事業、ドローンスクール運営事業、旅行業、コンサルタント業)。旧湖東歴史民俗資料館の利活用については、テレワークやワーケーション、地域活性化の拠点施設、複合商業施設など。また、泰山閣については、宿泊施設や飲食施設、シェアハウスなどの提案があった。
 市は、「民間事業者の幅広い視点から個性的な提案が多く含まれ、行政の既成概念にとらわれない採算性が見込めるアイデアを集めることができ、充実した内容のサウンディングとなった。今後、提案内容を参考に意見をとりまとめ、歴史的建造物が有効に活用され、後世に継承されていくよう、事業手法や施設整備に係る課題を整理し、活用策の実現に向けた予算化の検討を進めていく」としている。
 サウンディングは、参加申込を7月28日〜8月6日受け付け、8月23日〜27日に実施した。参加対象者は、二つの施設を整備・利活用する提案を行ない、かつ実行する意思のある民間企業、NPO法人等の法人、個人事業主、各種団体等としていた。
 旧湖東歴史民俗資料館(同市北菩提寺町126、敷地面積3228平方b、木造瓦葺2階建、延1325平方b)は、昭和18年に旧西押立小学校校舎として建てられ、昭和56年から平成24年3月まで歴史民俗資料館として開館し、現在は博物館担当課が所管し主に民具の収蔵庫になっている。戦前の木造小学校建築を知る上で貴重な文化財であり、国の登録有形文化財となっている。
 また、泰山閣(旧松居家住宅)(同市下一色町361―1、敷地面積1178平方b、主屋・木造瓦葺2階建、延305平方b、表門、庭園など)は、昭和10年に建てられた近江商人松居泰次良の邸宅で、平成24年3月まで生涯学習施設として利用されたが、現在は閉館している。主屋は在来の和風住宅に機能性と近代的意匠を加えており、近代の和風住宅の到達点を示す貴重な建物として県指定文化財に指定され、表門は国の登録有形文化財に登録されている。
 市は、いずれの施設も貴重な文化財であることから、いかに活用・保存していくかが課題となっており、観光や商業施設の潜在的な資源として、既存の価値観にとらわれない活用策を検討するため、まずは民間事業者等との対話を通して、施設の魅力や利便性の向上を図ることができる実現性の高いアイデアやノウハウを募集するとともに、事業の実現に向けた課題等を把握することを目的にこの調査を実施した。
 今回のサウンディングの項目は、二つの施設及びその周辺環境を踏まえ、▽事業化が期待できる場所(区域)、▽事業内容(事業手法/収益モデル、利用者層、施設のサービス向上内容)、▽既存の施設利用事業者との連携、▽施設での事業化にあたり事業推進・施設運営上の課題・問題点、▽周辺地域との連携など地域貢献に対する考え方、▽事業を実施するにあたり市に期待する支援や配慮してほしい項目―としていた。

提供:滋賀産業新聞