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建設経済新聞社
2021/10/07

【京都】元新道小学校跡地活用計画 古瀬組で宮川町歌舞練場解体着手

 NTTグループのNTT都市開発梶i代表取締役社長辻上広志氏、東京都千代田区外神田4丁目14−1)は、「(仮称)元新道小学校跡地活用計画解体工事」として、古瀬組(京都市下京区)の施工で宮川町歌舞練場の解体工事に着手した。
 京都市東山区の元新道小学校跡地活用計画は、同校跡地にホテルを新築し、新道通を挟んで隣接する宮川町歌舞練場を建て替えるとともに、小学校の面影を一部継承した地域施設を新築するもの。
 同校跡地の京都市東山区大和大路通下る小松町130、125−1、東山区新道通団栗下る2丁目下柳町165の敷地4014・15uにRC造地下2階地上4階建、延約1万5529uのホテル(ホテル1万5311u、地域施設218u)を新築。歴史的遺産型美観地区や祇園町南歴史的景観保全修景地区宮川町地区に指定され、12m4種高度地区の宮川町歌舞練場敷地の京都市東山区宮川筋四条下る宮川筋4丁目306他15筆の敷地2257・06uにS造一部SRC造地下2階地上3階建、延約5443uの劇場・集会場(歌舞練場4036u、地域施設1407u)を新築する。
 新築するホテルは、歌舞練場の装飾をホテル外観全体に展開することで新道通に一体感を持たせる。
 建て替える宮川町歌舞練場は、大屋根を中心とする劇場建屋の外観を新築建物に継承。大正初期に建設された劇場建屋を可能な限り保存活用する。大屋根に加え、北側袖屋根・東側付け庇を移築する。大屋根・袖屋根下部は既存の木割・開口部デザインを踏襲する。既存屋根(高さは地上約18・3m)と同じ屋根高さとする計画。宮川町通北側は、町並みになじむ縦格子のスクリーン、簾調の金属メッシュの目隠しスクリーンを設置する。
 地域施設は、1階に児童館、2階に防災機能を備えた多目的ホールを設ける。新道通南側・歌舞練場側、新道通北側は1階部分に宮川町の町並みになじむ木の縦格子のスクリーンを設置、2階部分に町並みになじむ簾調の金属メッシュの目隠しスクリーンを設置する。
 ホテルの客室数は89室を収容する予定。
 整備スケジュール予定によると、施設設計は令和3年9月〜令和4年2月末、既存建物解体は令和3年9月〜令和4年4月末、施設新築工事は令和4年5月〜令和6年12月末。令和7年夏頃の開業を目指す。
 事業には古瀬組(京都市下京区)、大建設計(大阪市西区)が参画。設計は大建設計、設計監修は隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)。