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福島建設工業新聞社
2021/10/13

【福島】昭和村が除雪車の遠隔操作実証実験へ

 福島県昭和村は今年度、除雪車両の遠隔操作システム構築に着手する。人型の操縦ロボットを既存建機の運転席に設置するシステムを活用し、無人車両による除雪作業の実現を目指す。
 オペレーターの高齢化等による人手不足の解消や、突発的な深夜作業による作業員の負担軽減につなげるのが目的。今年度に人家のない村道1路線で実証実験の開始を予定しており、安全性や作業の精度、効率などを検証し、早期の本格導入を目指す。
 実証に当たっては@遠隔操作による数センチ単位の精密操作の実現A精密操作が可能な低遅延通信の確保B除雪車のエンジンの遠隔始動CAIを活用した障害物の確認や自動制御―などを課題として挙げている。
 除雪個所の正確な位置や深さの把握に向けては、夏季の同一個所の映像を表示し、比較しながら作業する案も出されている。
 システムの構築業務は、今年度に随意契約で委託する予定。交付が決定した国の過疎地域持続的発展支援交付金を活用して事業を進める。
 人型ロボットの設置システムは、遠隔操作機能が実装された建機よりも低コストで導入可能。搭載する建機を変更することで多彩な用途にも対応できる。