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建通新聞社(中部)
2021/10/15

【岐阜】川島大橋の新橋詳細設計 建設技術研究所に委託

 国土交通省岐阜国道事務所は、国の権限代行で早期復旧を図る岐阜県管理の「川島大橋」(各務原市)について、新橋架設の詳細設計を建設技術研究所中部支社(名古屋市中区)、仮設橋の詳細設計を中部復建(名古屋市昭和区)に随意契約で委託した。いずれも2022年3月31日の履行期間でまとめる。
 新たに架設する橋は、5径間で鋼多径間連続トラス橋で逆T式橋脚と逆T式橋台。延長は343・5b。
 仮設橋は仮歩道橋を架設する。
 5月の豪雨の影響で右岸側のP4橋脚の周辺が洗掘され、橋脚が約23a沈下、上部が上流側に約39a傾いた。また上弦材の座屈や上横溝の変形もあったため県は5月28日から同橋を通行止めにして、橋脚の倒壊を防ぐ緊急対策工事を実施した。その後、県が国の権限代行制度による復旧を要請し、国による応急復旧を進めている。
 9月に立ち上げた復旧方法検討会(会長・村上茂之岐阜大学教授)では定期的に会合を設け、関係機関と調整を進めている。会合では再度の災害を防止するため洗掘メカニズムを踏まえた橋脚基礎の支持地盤の選定、既存橋脚の撤去による影響や復旧計画、取水期を視野に入れた施工方法、橋梁形式や架設位置などを検討する。
 また、岐阜県が大日コンサルタント(岐阜市)、市川工務店(岐阜市)と契約して進めている応急復旧業務、工事について、新たに国が随意契約し、22年3月末までの履行期間で被災箇所対策を図っている。
 被災した川島大橋は、県道松原芋島線の一部として一級河川木曽川に架かる橋長343・5bのトラス橋。幅員6bの車道と片側歩道で構成している。上部工は鋼5径間連続下路式のワーレントラス。下部工は逆T式の橋台と壁式橋脚となっている。

提供:建通新聞社