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滋賀産業新聞
2021/10/15

【滋賀】県甲賀土木 東湯舟甲賀線の補助道路整備

 県甲賀土木事務所は、甲賀町高嶺地先で計画している東湯舟甲賀線補助道路整備事業について、9月補正予算において8000万円を債務負担行為で追加した。
 同事業は、高嶺集落排水処理場付近から甲賀市コミュニティバス高嶺西停留所までの約1000bを対象に、片側1車線約3bの車道に幅員2・5bの歩道を新たに設置するもの。今年度は補強土壁工を予定しており、発注時期について関係機関と協議を進めていたところ、一連区間で工事が可能となったため今回債務負担行為で予算を確保。各種手続きを進め、来年1月〜2月頃に工事発注することとなりそうだ。
 主な工事内容は、約500bの補強土壁工・土工一式など。発注方式は、総合評価を採用し事業を進めていく見通し。補強土壁工完成後は、舗装工を2ヵ年かけて行い完了を目指していく。ただし、コロナウイルス感染症対策等に伴う計画予算措置の変化が生じた場合は、完成年度がずれ込む可能性も潜んでいるとのこと。
 詳細設計業務は橋本技術(長浜市)が、路線測量業務はサンセイ(大津市)がそれぞれ担当している。
 同線はJR草津線油日駅から南下すると三重県へ通じるアクセス道路として、近隣住民や地元、三重県民からも多用されている県道。
 なお、県は全ての人が安全で安心して利用できる道路空間の構築として、今後も可能な限りの歩道整備予算を投じていく考えを既に示している。透水性舗装を原則とするが、地域によっては景観に配慮しブロック舗装も採用していく方針で、その場合は滑りにくい素材を使用するなどの適切な工法を施す。また、適度な横断及び縦断勾配を図り街渠部や車両乗り入れ部も地域性を取り入れた構造となるような設計を心掛け、視覚障がい者誘導用ブロックや縁石を既存歩道に追加していくことも並行して実施し、安全度の高い道路交通網を確立していく。その他、休憩施設の建設や歩道照明の設置を進め、利用者の更なる安全に直結するインフラ事業となるよう取り組んでいくとしている。

提供:滋賀産業新聞