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　県は19日、来年度当初予算の編成方針を固めた。コロナ禍の克服と県内経済の立て直しを最優先課題として盛り込む。また、自然災害に備えた防災・減災対策や、インフラ整備も推進する。
　第１回予算編成と政策戦略会議で、平井伸治知事は「ＳＤＧｓ（持続可能な地域づくり）の先頭に立ち、コロナをしっかり抑え、乗り越えていく予算づくりを」と幹部職員に要請。予算編成にあたっては、住民や業界団体からの意見を十分に反映させるよう求めた。
　政策戦略テーマは「新型コロナを抑え、新たな地域活力の創生」を掲げ、▼コロナ感染拡大防止の徹底▼県内経済の活性化▼ＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）化、地域の課題を解決するソサエティ５・０の推進▼脱炭素社会▼防災・減災、インフラ整備―などに重点を置いた。
　県土整備部の森田豊充部長は、高速道路のミッシングリンク解消で「南北線のほか、米子―境港間の事業化に向けた取り組みを強化する」と強調。防災面では「流域治水」を全県下に拡大すると説明した。
　今後、一般事業は年内にかけてまとめ上げ、政策戦略事業は年内にかけて具体化。年明け１月下旬に知事査定する。また総選挙後、予想される経済対策に伴う補正予算にも対応していく。

日刊建設工業新聞