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日刊建設タイムズ社
2021/10/27

【千葉】施設管理計画が決定/県営北総中央土地改良事業/整備補修費に約338億円/用水路31・3qなど

 県営北総中央地区土地改良事業の農業用排水施設管理計画が計画決定された。国営かんがい排水事業の北総中央地区が2020年度で完了したことのに伴い、同事業により完成した用水路や揚水機場などの施設について、県が維持管理を行う。事業年度に要する経常的経費(維持管理・運転経費)に約1億1900万円、耐用年数期間中に必要となる整備補修費に337億6500万円を見込む。補修等の維持管理事業は県印旛農業事務所が行う。
 維持管理の対象となる施設は、用水施設、揚水機場、水管理施設。用水施設は、送水路22・5q(ほかに付帯施設として取水口2か所、調圧水槽1か所)、幹線用水路31・3q、支線用水路14・1q(ほかに付帯施設として調整水槽19か所)。耐用年数は送水路が50年、ほかは全て40年。
 揚水機場は富里揚水機場(富里市御料)と八街揚水機場(八街市八街)の2か所。揚水機、原動機は各3台。耐用年数はポンプ20年、建物45年。
 水管理施設は、親局の中央管理所(八街市八街へ)と子局8か所、孫局13か所の計22か所。施設の耐用年数は10年。
 経常的経費の内訳は、通常維持管理費2700万円(用水路1300万円、揚水機場600万円、水管理施設800万円)、運転経費8600万円(揚水機場6000万円、水管理施設2600万円)。
 整備補修費の内訳は、定期的・臨時的整備補修費4億700万円(用水路3億4700万円、揚水機場6000万円)、大規模修繕・更新に係る整備補修費333億5800万円(用水路296億4000万円、揚水機場30億8000万円、水管理施設6億3800万円)。
 整備補修費の1事業年度あたりの平均額は8億500万円。内訳は定期的・臨時的整備補修費1100万円(用水路800万円、揚水機場300万円)、大規模修繕・更新に係る整備費7億9400万円(用水路6億4300万円、揚水機場1億300万円、水管理施設4800万円)となっている。
 国営かんがい排水事業の北総中央地区は、北総東部用水事業の幹線水路から地区内に導・配水する施設を新設し、関連事業と合わせて末端用水路を整備するこにより、安定的な用水補給と地下水からの水源転換を行い、農業用水の安定供給と農業経営の安定化を目的に実施。1988〜2020年度に総事業費約512億円を投入。取水口2か所、揚水機場2か所、用水路約147qを整備した。関係市は千葉市、成田市、佐倉市、東金市、八街市、富里市、山武市の7市。受益面積は3267ha(畑2859ha、水田408ha)。k_times_comをフォローしましょう
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