全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　新潟県土木部河川整備課は、１級河川信濃川水系五社川について、２０２１年度以降の事業費に１０億５６００万円を投じ、築堤・掘削工などを推進し、４０年度の完了を目指していく。
　五社川は、五社川工区と支川の才歩川工区（山田川工区含む）から成る五社川工区が流域面積５・２平方キロメートル、流路延長３・７キロ。また才歩川工区は面積５・６平方キロメートル、延長６・５キロの１級河川であり、田園地帯が広がる流域は全般に地盤が低く、脆弱（ぜいじゃく）な特性に対し周辺地域では宅地造成の開発が進行した結果、河積狭小の才歩川・山田工区では家屋浸水被害が多数発生した。近年、浸水被害のあった才歩川・山田川工区を優先整備し、２０１６年度に完了。現在は五社川工区を事業再開しており、施工方法や施工順序の検討、工事補償等の調整に長期間を要していたが、地元調整が概ね完了したという。
　全体計画によると、延長４８４０メートル、築堤・掘削工４５万４２９０立方メートル、護岸工７万平方メートル、地盤改良工３１４２メートル、道路橋３４橋、ＪＲ橋１橋、ガス油管橋２橋のうち、残事業は五社川工区延長９２０メートル（８５立方／秒、３０分の１規模）および築堤・掘削工５万４５００立方メートル、護岸工１万２７００平方メートル、道路橋１橋。事業個所は新潟市秋葉区水田から田上町田上地内。１９８１年度に事業着手し、進ちょく率は９２・７％。総事業費は１４４億９９００万円。