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日刊建設タイムズ社
2021/11/10

【千葉】旧庁舎敷地も候補/事業費差額は37.6億円/文化ホール再建設検討委/習志野市

 習志野市は9日、第2回文化ホール再建設基本構想等検討専門委員会を市庁舎5階委員会室で開催した。第1回以降に委員から寄せられた意見を踏まえ、新文化ホールの敷地候補地として、現文化ホール敷地のJR津田沼駅南口に加え、旧庁舎敷地を挙げた。JR津田沼駅南口の場合は、民間商業施設との複合施設となり、延べ床面積を9000uと仮定した場合の事業費に116億8083万1800円の概算。また、旧庁舎敷地の場合は公共施設もしくは民間への賃貸部分との複合施設となり、事業費79億2000万円を試算している。
 JR津田沼駅南口は、谷津1―16―1の敷地面積2・05ha。商業地域で、建蔽率80%、容積率200%。建築面積や緑地面積は民間の再開発建物による。駐車場は商業施設と共用。
 旧庁舎敷地は鷺沼1―1―1の敷地面積約1・06haで、市有地。第二種住居地域で、建蔽率60%、容積率200%。第二種高度地区が設定されている。建築面積最大4927・84u、駐車場4500u・150台程度、緑地面積1125uの想定。
 JR津田沼駅南口については、文教住宅都市・音楽のまちである市のまちづくりブランディングの意義、経済効果、広域的な集客による魅力的な興行の誘因要素などのメリットが挙げられた。また、現在の位置で再建設してほしいという多くの利用団体・興行者の意向に沿うことができる。
 一方で、旧庁舎敷地は幹線道路を用いたアクセスが良く、市内各地域からの公共交通アクセスが至便であるほか、工期のコントロールおよび短縮、市の意思による運営・修繕・建て替え、事業費の低減などが可能となる。
 新ホールの設置理念については、現ホールにおける「市民生活を豊かにする、音楽をはじめとした演劇、舞踊、邦楽など、演じる、観るといった市民の多様な文化芸術活動を支える多目的機能を備えた、誰もが利用しやすい活動の拠点および交流の場」を踏襲していくこととした。
 また、再建設基本構想案における基本方針は▽音の響きを重視した多目的ホール▽約1500席を維持▽市民の文化活動を支える、誰もが利用しやすい施設▽自立的都市経営の推進、持続可能な財政構造の構築を踏まえた事業費の圧縮――となっている。
 なお、県および近隣市の類似施設の状況について▽県文化会館=23〜25年度に大規模改修を実施予定▽千葉市民会館=移転再整備を計画▽船橋市民文化ホール=改修の予算要望中▽市川市行徳公会堂=23年度以降に改修を計画▽白井市文化センター=改修の有無等を含め、あり方を検討中――などと紹介した。k_times_comをフォローしましょう
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