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　東日本不動産流通機構（東日本レインズ）がまとめた２０２１年９月度の不動産流通市場動向によると、首都圏の中古一戸建て住宅の成約件数は前年同月比で５％減少した。８月に続いて前年同月を下回る結果となった。また、成約価格は前年比で９・８％増加し、11カ月連続しての前年同月比増で、全ての地域で前年比を上回っている。神奈川県内の成約件数は同２％減の３３９件で、内訳は「横浜市・川崎市」１８５件、「神奈川県他」１５４件。成約平均価格は３６５７万円で前年同月比14・２％の増となっている。

「横浜市・川崎市」の成約平均価格　７カ月連続で前年同月比増

　神奈川県内の状況を見ると、成約件数は「横浜市・川崎市」が１８５件で前年同月比１・６％の減。さらに「神奈川県他」は同２・５％の減の１５４件となり、いずれも８月に続いて前年同月を下回った。
　成約平均価格は「横浜市・川崎市」が４２６６万円で前年同月比で13・３％増、「神奈川県他」が２９２６万円で15・６％増といずれも２桁の上昇となっている。特に「横浜市・川崎市」は７カ月連続で前年同月を上回っている。
　首都圏全体の中古一戸建て住宅の成約件数は１２２５件。新規登録件数は前年比20・１％減の４０２５件で、20年３月から19カ月連続で前年同月を下回った。また、在庫件数も同29・８％減の１万３３８９件で、20年６月から16カ月連続して前年同月を下回り、前月比でも２・２％減と減少幅が拡大している。
　成約価格の平均は３４８７万円で前年同月比９・８％増加した。前月比でも１・８％増加し、３カ月ぶりに増加に転じた。また、新規登録価格の平均は前年同月比７・９％増の３９６１万円で12カ月連続で増えた。在庫価格の平均は４３００万円。前年同月比７・８％増と、14カ月連続で前年同月を上回っている。
　首都圏の他の都県の動向について見ると成約件数は、「東京都」が前年同月比６・７％減の３７５件で最多。「千葉県」は同11・４％減の２５６件で、４カ月連続で前年を下回っている。
　成約価格の平均は「東京都区部」が５９１６万円で前年同月比５・７％増。「東京都多摩」が３３０２万円で同２・１％増といずれも増加した。この他、「千葉県」が11・８％増で２２４９万円。「埼玉県」が12・５％増の２５９０万円と全ての地域で前年同月を上回る結果となった。　提供：建通新聞社