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建通新聞社四国
2021/11/14

【香川】琴電連立 香川県が中長期対策で道路高架案

 琴電連続立体交差事業の中止に伴い本町踏切などの渋滞対策として、香川県が中長期的に本町踏切を東西に越える高架道路を計画していることが分かった。県が設置している琴電連立検討委員会(委員長・中村英夫日本大学教授)の第3回会合に示した。
 11月5日の会合では、本町踏切など主要3踏切の現状調査結果、分析を報告して本町踏切は渋滞問題が大きいと分析。課題として渋滞解消と大型車両通行時の安全性確保が必要だと評価し、短期的には高松市が横断歩道の集約、右折レーンの確保、歩道新設を、中長期的には県が本町踏切を東西に越える高架の道路を整備して踏切と立体交差化する対策案を示した。
 中村委員長は冒頭、「20年度は課題と論点を整理した。21年度は実務的な議論を進めていく必要がある」あいさつした。
 交通対策を検討するため、県などが調査したのは本町踏切と福田町第4踏切、観光道路踏切の3カ所。いずれも自動車交通量は減少傾向で、福田第4踏切と観光道路踏切の2カ所は市内で混雑する交差点の20位以下に相当する内容で大きな問題はないと分析。
 本町踏切は平均渋滞長や平均踏切通過時間が長く渋滞問題が大きいと分析し、運輸関係団体へのヒアリングからも大型車両通行時の安全性確保に問題があると意見があったことから、短期的と中長期的な対策案を提示した。短期的対策は高松市が、中長期対策の実施主体は今後検討する。
 今回の内容を踏まえて交通施策や琴電連立立体交差事業、新たに提示した本町踏切の短期的、中長期的な渋滞、安全対策案などに対するアンケート調査を12月にも実施する。内容を精査、分析して21年度末に開催予定の第4回委員会で報告する。
提供:建通新聞社