トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2021/11/17

【富山】18億円で堤体改修/打尾谷ため池、採択を要望/県農林水産部

 富山県農林水産部は、打尾谷ため池地区農村地域防災減災事業(ため池等整備)について、国に対し2022年度の新規採択を要望している。総事業費は18億2000万円。
 受益面積は南砺市林道地内の148ヘクタール。事業内容は、堤体や洪水吐、取水施設、土砂吐などのため池改修工一式。上下流側の堤体では押え盛土で耐震補強を行う。取水施設の改修によって、地震発生時に水位を安全に降下させる緊急放流機能を設ける。採択を受ければ22年度に着手し、27年度の完成を予定している。整備に伴い、堤高18・8メートル、堤長102メートル、貯水量11万1900立方メートルとなる。
 打尾谷ため池は1931年ごろに造成され、防災重点農業用ため池に指定。堤体は必要な耐震性を有しておらず、洪水吐断面や堤体余裕高が不足しているため、早急に施設の改修を行い、災害の未然防止と安定的な農業用水の確保を図る。

hokuriku