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建通新聞社(中部)
2021/11/16

【岐阜】県飛騨農林事務所 治山ダム新設などの計画

 岐阜県飛騨農林事務所は、白川村大字木谷地内の野之俣谷地区を含む8地区で治山ダムの新設や補修、山腹復旧などを計画している。森林を適切に管理・維持しながら下流にある道路や民家などの保全を図る。
 野之俣谷地区と白川村長瀬地内の三谷地区で、測量・設計を沖下測量(高山市)が2022年3月25日納期で進めている。野之俣谷地区では治山ダムを3基新設する。工事は21年度内に発注する予定。三谷地区では治山ダムを1基新設する。工事は22年度以降を予定している。2地区とも既に治山ダムを数基設置してあるが、土砂がたまっているため新設する。下流にある庄川を越えた先に道路や民家がある。
 高山市丹生川町駄吉地内の中畑洞と高山市国府町八日町のモトロウタニ地区で、測量・設計を東海プランニング(瑞穂市)が22年3月25日で進めている。中畑洞は、今年8月の豪雨で上流に土砂がたまっているので、治山ダムを2基新設する。モトロウタニ地区の治山ダムは施設点検の結果、補修が必要と判断されたため補修するもの。いずれも工事は21年度内に発注する予定。
 高山市高根町池ケ洞地内の滝ノ谷地区と同町中洞地内の橋ケ洞地区で、測量・設計を飛州コンサルタント(高山市)が22年3月25日納期で進めている。滝ノ谷地区では、8月の豪雨で約0・1fが被災したため山腹を復旧する。21年度内の工事着手を目指す。橋ケ洞では、治山ダム1基を新設する。「令和2年7月豪雨」時に土砂が堆積。今はダムがない状態なので整備する。工事は22年度以降を予定している。
 飛騨市古川町太江地内の一ケ洞地区と高山市宮川町菅沼地内の下嶋地区では東海プランニング(瑞穂市)が22年3月25日納期で測量と設計を進めている。一ケ洞地区では、18年の大雨時から土砂が堆積している。今は治山ダムがないので新たに2基を設置する。下嶋地区では今年8月の大雨で山腹が約0・18f崩壊したので復旧する。いずれの工事も22年度以降になる。

提供:建通新聞社