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建設経済新聞社
2021/11/22

【京都】木津川運動公園の都市計画変更 今後公共事業評価の手続き 令和4年度にも民間事業者公募へ

 京都府は、城陽市の市街地外辺部に位置する木津川運動公園について、未整備の北側区域の整備を見据え、区域拡大などを行う都市計画変更を行う。
 木津川運動公園については、敷地のほぼ中央を高さ20mの高架橋で横断する新名神高速道路が建設されることにより、既に整備済みの南側区域と未整備の北側区域約19fに分けられる。
 南部区域は先行整備され、平成26年3月に10・9fを供用、令和3年3月に全面12・7fを供用した。
 未整備の北側区域は西側部分が約14f、東側部分が約5f。
 未整備の北側区域については、令和元年10月に木津川運動公園(北側区域)の計画見直しに係る懇話会で基本計画を見直し。子育て世代が住みやすい環境づくりや健康長寿社会の実現など、多くの府民から親しまれ賑わう空間を創出する公園とし、令和3年3月に新たな基本計画を策定した。
 これまでにサウンディング型市場調査も実施し、子どもの遊び場、フィットネス+ドッグラン+動物介在療法、デイサービスの場、アミューズメント施設、野外ライブ会場、テーマパーク、ファーマーズマーケット、温浴施設、レストラン、カフェ、キャンプ場、グランピング、アスレチック、ジップライン、ドローンスクール、ITベンチャーの新技術導入の場、野球場、ラグビー場、屋根付運動場、フットサルコート、キャンピングオフィス(テレワーク、会議、企業研修)などのアイデア提案があった。
 北側区域の公園整備エリアは先行整備エリアと将来構想エリアの2つに分けた。
 先行整備エリアは、北側区域のうち、用地を取得している西側部分、東部丘陵線に面する南側区域の公園センター部分、北側区域と南側区域を接続し一体化を図る南北連絡橋。
 東側部分約5fを将来構想エリアとし、民間開発のタイミングに合わせて整備を行う。
 令和3年度は、南北連絡橋の設計などを進めるとともに、都市計画変更の手続きや公共事業評価の手続きを進める。民間事業者と連携した整備を見据え、指定管理者制度やパークPFIなど手法の検討を進め、令和4年度にも民間事業者の公募を行う考え。
 今回の都市計画変更では、同公園の新たな基本計画に基づき、公園種別を幅広い人々の多様なニーズに応える「総合公園」に変更するとともに、計画の実現に必要となる豊かな自然環境を有する山林部分を追加する等の区域を変更する。併せて、南側区域に存在した城陽市道の機能復旧となる道路部分等を区域から削除するほか、境界確定結果に基づく地番界の整正を行う。また都市公園法第2条第2項に基づく供用開始の告示で定められた名称と整合させるため、名称を「木津川運動公園」に変更する。
 変更の主な内容は、運動公園「6・5・111木津川右岸スタジアム公園」を総合公園「5・5・111木津川運動公園」に変更。面積は約30・9fから約33・4fとし、約2・5f拡大する。位置は城陽市寺田築留、寺田南中芝、富野別所ケ谷、富野長谷山、富野北角、富野鷺坂山、富野柏平、富野上ノ芝及び長池河原(変更なし)。