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滋賀産業新聞
2021/11/29

【滋賀】彦根市 彦根城博物館の一部リニューアル

 彦根市教育委員会事務局彦根城博物館管理課は26日、去る10月19日に公募型プロポーザルを公告した「彦根城博物館リニューアル基本計画作成業務」について1次・2次審査の結果、岩佐建築設計事務所(大津市)を委託者に選定したと公表した。応募は同社1者のみ。委託期間は22年(令和4年)3月25日まで。
 彦根城博物館のリニューアル事業は、文化庁の文化観光推進事業を受け、金亀町地先の「彦根城博物館」について、機能向上と活性化に向けた一部リニューアルに取り組む。今後は年度末までかけて基本計画を策定し、提案の規模・仕様によるが22年度(令和4年度)は実施設計を提案者もしくは別途発注で委託し、23年度(令和5年度)から24年度(令和6年度)の2ヵ年でリニューアル工事を行いたい方針だ。
 リニューアルは、ホール・受付・ミュージアムショップと中央にある「能舞台」周りの建物一部を対象に、能舞台周りにパーテーションを整備し外気の流入を遮断することで博物館の文化財保存環境の向上を図ると共に、ホール・受付・ミュージアムショップや薄茶席等をリニューアルし観光も見据えた活性化を図る。市では、極力休館せず整備を進めたい考えで、パーテーション設置に1ヵ年、ホール周り整備に1ヵ年必要とみている。
 彦根城博物館(金亀町1番1号)は87年(昭和62年)、市制50年を記念し彦根城の表御殿跡地に建てられた博物館。藩の政庁であった「表御殿」を模した館内には博物館としては珍しい「能舞台」があり、彦根藩主・井伊家に代々伝わる美術工芸品や古文書などを保存・展示。収蔵資料は9万1000件を超える。

提供:滋賀産業新聞