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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/12/06

【群馬】前橋市の最終処分場整備事業、22年末に計画策定へ

前橋市は最終処分場整備事業で、2022年末の基本計画策定を目指している。21年度は整備予定地の測量などを委託。同業務の成果を考慮し、計画をまとめる。基本設計は23年度着手が見込まれる。2カ年程度で作業することになりそう。並行して環境影響調査を実施し、25〜26年度に実施設計に移行するながれ。27〜30年度で建設工事に取り組むスケジュールを描く。概算建設費として40億9300万円を見込む。
最終処分場は小坂子地内の芳賀地区へ整備する。20年度からの3カ年で基本計画策定作業が進められている。策定業務は八千代エンジニヤリング(前橋市)が担当。
21年度は建設地の測量および地質調査を地測設計(前橋市)に委託。22年3月1日の履行期限で取り組んでいる。同業務では、現地測量12万6000uや地質ボーリング調査4カ所などを実施する。また、富士見など既設最終処分場2カ所で残余容量を算定するための測量業務も委託した。技研コンサル(前橋市)が担当、履行期限は22年3月16日となっている。
これら業務の成果を考慮しつつ、基本計画の策定作業を進め、22年末までの完了を目指す。庁内での調整が整い次第、内容を公表する方針となっている。現状では、年単位で遅れが生じるような支障はなく、順調に各業務が進んでいるという。
23年度からは基本設計に着手。事業の規模を考慮すると作業期間は2カ年になるもよう。並行して環境影響調査を進める。25〜26年度で実施設計に取り組む。事業手法は◇公設公営◇公設民営(DBO)◇民設民営(PFI)−を候補とし、比較検討している。
最終処分場の整備をめぐっては、20年度に建設予定地が決定。併せて、基本構想を示した。概算建設費40億9300万円とし、27〜30年度の4カ年で工事に取り組む。建設費の内訳は、埋立地23億5100万円、浸出水処理施設16億8600万円、搬入道路5600万円。財源には環境省の循環型社会形成推進交付金を活用する方針。
計画埋立容量は22万6000立方mを想定。平均の埋立高さを7mと仮定し、埋立面積を3・2haとした。敷地面積は浸出水処理施設や管理棟を含めて6〜7haを見込む。処分場の構造は屋根のないオープン型処分場とする。埋立後の跡地利用は公園や多目的広場、運動場の整備を検討する。