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北陸工業新聞社
2021/12/08

【新潟】延長350mに残13.7億円投入/信濃川水系五十嵐川、35年度完了/県土木部

 新潟県土木部河川整備課は、社会資本整備総合交付金の広域連携事業に係る1級河川信濃川水系五十嵐川について、残事業費13億7600万円を投入し、2035年度の完了を目指して工事を推進する。進ちょく率は63・8%。
 新通川は三条市市街地を流域とした面積3・1平方キロ、流路延長3・4キロの1級河川。河道が狭小なため、流域では洪水被害が頻発し、11年7月新潟・福島豪雨では床上浸水53戸、床下浸水493戸、14年7月には床上浸水2戸、床下浸水64戸と直近5年間で2度の甚大な被害が発生。河川改修については、1・45キロを計画区間とし、災害対策等緊急事業推進費を採択して全体を事業化。計画の治水安全度確保を目指しており、改修を継続し住民の安全・安心を確保する。
 残事業内訳は延長350メートルにおける掘削工3823立方メートル、鋼矢板護岸工700メートル、道路橋6橋、水管橋6橋、ガス管橋6橋、配水樋門1カ所。これらにより、治水安全度10分の1の計画流量15立方メートル/秒を安全に流下させ、豪雨による浸水被害の解消が期待されている。
 地元からの改修要望は強く、協力体制も整っている。また、三条市は新通川に流入する排水路を河川改修と連携して実施しており、県、三条市、地域住民が一体となって事業を推進している。

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