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滋賀産業新聞
2021/12/13

【滋賀】県企業庁 吉川浄水場の耐震対策

 県企業庁は、野洲市吉川にある「吉川浄水場」の耐震対策として、場内整備工事と濃縮槽補強工事を計画している。2案件とも早ければ年明けにも簡易型一般競争入札(総合評価方式)で工事発注を行う。
 工事期間は、両案件とも1ヵ年で、工事概要は場内整備工事が、場内盛土工、排水構造物、薬注トラフ築造工、場内給水管布設工。濃縮槽補強時については、浸透固化処理工72本、あと施工せん断補強147本で、両端にファインセラミック製の定着体をせん断補強鉄筋(アンカー筋)に取付け、せん断補強鉄筋を挿入・一体化してせん断耐力や強度を向上させる。
 内容によると、同浄水場の濃縮槽(RC造、RC杭基礎、6池)、排泥池(RC造、RC杭基礎、2池)の耐震補強対策工事を実施。設計段階では、耐震性能を満たす範囲で経済性や効率性にも配慮し、構造物の沈下や変形等の許容も考慮するなど総合的な視点から検討を行い、大規模地震からの教訓など最新の技術的知見を踏まえた精査を行った。耐震性能の照査は、構造物の重要度は全てランクA1として、レベル1地震動においては耐震性能1、レベル2地震動においては耐震性能2以上の性能を確保。耐震補強対策時には並行して構造物劣化補修として、同時施工が必要または適当と考えられる構造物の劣化補修や塗装更新等についても着手していく。
 対象施設となる吉川浄水場は、施設能力・7万0550立方b/日、1系・2系濃縮槽(昭和51年度建設)、排泥池(昭和51年度建設)。
 今後、工事が進められていく吉川浄水場のスケジュールは、22年度までに土木本体工事、主ポンプ機械設備工事、沈殿池・ろ過池機械設備工事、電気設備工事、中央監視設備工事、薬品注入棟建築工事、場内整備工事等が予定されている。
 なお、耐震補強設計は、日水コン滋賀事務所(守山市)が担当。

提供:滋賀産業新聞