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建設経済新聞社
2021/12/13

【京都】舞鶴港和田地区国際ふ頭U期整備 約10・7fの埋立と護岸工事 造成設計はオリエンタルコンサルタンツ

 京都府は、舞鶴港和田地区国際ふ頭U期整備について、土砂の受入れにあたり必要となる埋立造成設計を計画。港湾局が関連業務ついて12月9日に開札し、オリエンタルコンサルタンツが落札した。業務内容は埋立造成設計一式。履行期間は令和4年3月31日まで。
 また港湾局は、埋立造成に必要な地質資料を収集するための業務を8月に入札し、キンキ地質センターが落札した。業務内容は海上ボーリングφ86o・4ヵ所、標準貫入試験一式、固定ピストン式シンウォールサンプリング一式、土質試験(物理試験)一式、土質試験(力学試験)一式。履行期間は120日間。
 府は、舞鶴市下安久において、舞鶴港和田地区(国際ふ頭)のU期整備として、T期埋立区域の北側約10・7fの埋立て及び護岸工事を行う計画。
 事業は令和3年度から12年度までの10年間を予定。事業費は142億6800万円を見込む。
 U期工事を巡っては、令和2年2月の府議会・代表質問で西脇隆俊知事が答弁し、京都縦貫自動車道の全線開通の効果もあり、北中部での企業立地が一定進み、誘致可能な工業用地が減り、大規模なニーズには応えられない状況を踏まえ、「今後、京都府では舞鶴国際ふ頭U期工事で5fの分譲用地を確保する予定」と方針を示していた。
 埋立区域は、概成しているT期埋立区域の北側に隣接する舞鶴市下安久地先の公有水面で、面積は10万6913・07u(約10・7f)。
 約10・7fの用途内訳は、▽ふ頭用地(埋立地北側、約4・4f)▽保管施設用地(南東側、約1・7f)▽業務施設用地(南西側、約2・4f)▽緑地(南東側隅、約0・9f)▽道路用地(中央部・東側・南側、約0・9f)▽護岸用地(外周で北、東、南側の海に面した位置、約0・4f)。埋立地の地盤の高さはD・L+1・80m〜2・20m。
 埋立工事に先立ち、施工箇所を囲む位置に汚濁防止膜を設置し、護岸を先行施工しながら、埋立を行う。
 埋立は第1ブロックから第4ブロックまでの計4ブロック。第1ブロック、第2ブロックに臨港道路(上安久線)工事の建設残土及び浚渫残土を受入れ、第3ブロック及び第4ブロックに浚渫残土の受入れを想定する。建設残土の発生量は不確定なため、必要に応じて購入土を投入する。
 埋立に用いる土砂等の種類は、公共残土、浚渫土砂(泊地浚渫土)、山土(購入土)、フェロニッケルスラグ細骨材(購入土)。
 埋立土砂は計108万m3を投入予定。
 近畿地方整備局が事業中の舞鶴港和田地区国際物流ターミナル整備事業では、臨港道路(上安久線)工事に令和4年度に着手する予定で、その整備による土砂は令和5年度から発生すると見込む。
 事業費142億6800万円の年度別内訳をみると、着手前に3億1000万円、令和3年度に9億円、4年度に22億7870万円、5年度に12億1800万円、6年度に7億6330万円、7年度に11億1850万円、8年度に19億3050万円、9年度に13億8450万円、10年度に16億5950万円、11年度に13億5500万円、12年度に13億5000万円を予定。港湾機能施設整備が100億5620万円、臨海部土地造成が42億1180万円。
 保管施設用地(埋立地南東側、約1・7f)、業務施設用地(南西側、約2・4f)は令和8年度に公募を行い、処分(譲渡)する予定。