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滋賀産業新聞
2021/12/15

【滋賀】県大津・南部農振 県営かんがい排水事業草津用水U期地区の2期工

 県大津・南部農業農村振興事務所は、環境に配慮した農業の更なる発展、地産地消の推進を目的に16年度より進めている「県営かんがい排水事業草津用水U期地区」について、来年度からの2期工事着手に向け工事費の予算措置を図る方針だ。
 同事業は、農業水利施設が経年劣化に伴い老朽化が進み、揚水ポンプの緊急停止や送水管路の破損など突発的な事故が増加していることに加え、維持管理に多大な費用を要し、農業用水の安定供給に支障をきたしていることから問題解消として各種工事を行うもの。施設の長寿命化に係る整備を展開し、農業用水の安定供給を図っていくことが狙いだ。
 同地区の受益面積は818f(水田)で、主な工事は水路工L1万5900b(管路工φ400_〜φ1650_)・揚水機場3ヵ所(野路第2段揚水機場・常盤第2段揚水機場・志津第3段揚水機場)・水管理施設1式(矢橋第1揚水機場内)―など。
 事業完了予定は、25年度(令和7年度)を想定。なお、全体事業費は、74億8000万円と試算。現段階では1期工事の事業量73%執行済みで、来年度から残り27%と、2期工事の事業に新たに取り掛かる方針。
 2期工事の主な事業内容は、志津用水路約4600b・常盤用水路約1800b・笠縫用水路約1700b・支線用水路約800b―の送水管の更新。このうち常盤用水路について、L約1800bを対象とした実施設計業務を内外エンジニアリング(京都市南区)に委託済み。3月末完了を目指し業務に取り掛かっているところ。主な内容は、▽水理検討▽送水管路設計▽耐震設計―など。
 また、資材の高騰等により、工事費が増額傾向にあることから、事業年度の延長の可能性があるとのこと。その場合、計画変更に向けた各種法手続等を進めていく模様。
 過去の関連整備状況を見ると、18年度に発注した常盤用水路(その1)工事を、西武―アヤシロJVが12億5050万円で、(その2)工事を西村建設(湖南市)が1億1415万円、(その3)工事を三東工業社(栗東市)が1億0100万円―と、今年度までに(その10)工事まで発注済み。
 草津地域では、「水土里ネット草津用水」が管理する各施設から送り出される農業用水が、地域の防火用水や生態家の保全、集落内の親水施設として活用されており、農家だけでなく地域住民にとっても関りが深い機能を有している。このような多面的な機能がより発揮されるよう、計画された一つが同事業で、県ではこの他、農業水利施設の保全につながる施策を今後も展開していく考えを示している。

提供:滋賀産業新聞