トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2021/12/15

【高知】四国地整 高知松山自動車道いの〜越知でルート案示

 社会資本整備審議会道路分科会四国地方小委員会(委員長・渡邊法美高知工科大学教授)は、国土交通省四国地方整備局が計画する「高知松山自動車道 いの〜越知」のルート帯案を示した。ルート帯案は全線バイパス案(最短ルート)、全線バイパス案(アクセス性考慮)、現道拡幅案(一部バイパス)の3種類で、建設費用は約700億円〜1000億円となる。2022年1〜2月に2回目の意見聴取を行い、次回の地方小委員会に備える。
 全線バイパス案(最短ルート)の延長は約17`で、主にトンネル構造を採用する。建設費用は約900億〜1000億円。3案の中では広域的な速達性が最も向上する。集落を通過しないトンネル構造のため騒音など住民への影響は小さい一方、段階的な供用は難しく、建設費用が最も高い。
 全線バイパス案(アクセス性考慮)は土工と橋梁を主とする延長19`のルート案で、建設費は約800億〜900億円。事業期間は3案の中で最も短く、中間インターチェンジにより段階的に供用できる利点がある。最短ルート案と同様に国道33号の代替路線としての機能が確保でき、路面冠水区域を回避できる。
 現道拡幅案(一部バイパス)は現在の国道33号の急カーブや道路幅を改良しつつ一部をバイパス化する案。延長21`で3案の中で唯一、一部区間を4車線化する。建設費は約700億〜800億円で最も安い。現道の交通を確保しながら工事を進めるため事業期間が最も長くかかる一方、段階的な供用も可能。既存の国道33号の改良となるため代替路の確保にはつながらない。
 高知松山自動車道は、高知県いの町と愛媛県松山市を結ぶ延長約100`の地域高規格道路で、高知西バイパス(いの町)〜越知道路(高知県越知町)を結ぶ延長約20`を検討対象としている。
提供:建通新聞社