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建通新聞社(中部)
2021/12/21

【愛知】名市 博物館は従来方式で 概算170億円

名古屋市教育委員会は、瑞穂区の博物館の魅力向上に向けた検討で、本館リニューアル改修などの事業は従来方式で進めていくとする基本計画案をまとめた。これまで官民連携事業の展開を想定していたが、民間事業者の創意工夫の余地が少ないことなどから見直した。本館と常設展示のリニューアルは2022〜23年度に設計をまとめ、工事は24年度に発注する計画だ。本館のリニューアルは、26年アジア競技大会開会前の26年8月までに完了させ、9月にはオープンするスケジュールを予定する。魅力向上事業の概算整備費は約170億円を見込む。
 博物館は、鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上4階建て延べ1万8821平方b。1977年の完成。
 特別展の展示面積が狭い、収蔵庫が満杯以上の使用率で容量が不足している、バリアフリー化に対応できていない、などの課題をリニューアル改修にを通じて解消するとともに、魅力向上に向けた改修を実施する。
 常設展示・特別展示室を拡張するとともに、体験型展示手法の導入を行う。また、時事展示室(仮称)を新たに設ける。民間事業者などが実施主体となる現代的な展示・イベントを開催、今まで来館しなかった客層を取り込むことで集客力を高め、博物館活動との相乗効果を創出、博物館の新たな魅力とする。
 敷地東側の現駐車場、旧東栄保育園仮園舎は、東館と東館前庭として新たに活用する。東館は、収蔵庫としての役割の他、現在本館内にあるギャラリーの機能を移設。カフェやキッズスペースも設ける。旧保育園仮園舎は、本館改修期間中の仮事務室として改修・使用し、本館リニューアルが完了後、仮園舎を解体して東館前庭として整備する。また、市バス回転場となっている北側敷地は駐車場として再整備。駐車場台数は、現在の74台から120台に増設する。その他、本館、前庭、東側敷地の敷地全体の再整備も行い、にぎわいを創出するとしている。
 今後のスケジュールは、東館の整備工事を22年度に先行。東館は、工事期間中の仮収蔵庫として活用する。本館・常設展示のリニューアル設計は22〜23年度に行い、工事は24年度に発注。本館改修は26年8月までに完了させる。常設展示は26年度末までに工事完了し、27年度にリニューアルオープンする。その後、東館と仮園舎の改修を28〜29年度に行い、29年度中に両ゾーンのオープンを目指す。


提供:建通新聞社