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建設経済新聞社
2022/01/06

【京都】JR黄檗駅にエレベーター設置 国交省の補助事業9・6億円

 西日本旅客鉄道梶iJR西日本)は、宇治市五ケ庄新開の黄檗駅のエレベーター設置に取り組む。
 JR奈良線黄檗駅は、上り線(京都方面)・下り線(宇治・奈良方面)の相対式ホーム2面2線の地上駅。ホーム間は跨線橋で移動する。改札口は東側の府道京都宇治線沿い。
 エレベーター、エスカレーターはなく、かねてからバリアフリー化が課題となっていた。
 JR黄檗駅を巡っては、鉄道駅総合改善事業「奈良線黄檗駅次世代ステーション創造事業」について、国土交通省が予算化しようとする事業で実施する新規事業採択時評価を実施し、このほど評価書を公表した。
 JR西日本が事業主体となり、エレベーター設置を行う内容で、全体事業費は9億6000万円。
 評価では「JR黄檗駅は地域からの要請及び支援の下に整備に着手するものであり、移動等円滑化された経路を設けることにより、以下の効果が期待できる」とし、利用者への効果・影響として▽移動円滑化の促進に関する基本方針に対応▽エレベーターの設置により車椅子使用者が自力で移動可能となる▽高齢者や障害者はもとより、子育て世代や重い荷物を持った利用者等の移動円滑化に資するを挙げた。
 なお、宇治市が平成29年3月に策定した黄檗駅周辺地区交通バリアフリー基本構想では、JR黄檗駅のバリアフリー化事業として、短期で▽駅入口からホームまでの連続した視覚障害者誘導用ブロックの設置▽移動円滑化された経路の整備(エレベーターの設置等)▽音声案内・サイン(情報提供装置)の整備▽移動円滑化経路上の上屋の整備▽内方線の整備、中長期で▽蹴込みつき券売機への改修▽狭隘なホームの改良を盛り込んでいる。
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 なお現在、JR黄檗駅では「JR奈良線複線化工事、黄檗駅改修工事」が進む。工事はホーム屋根拡幅などを行う内容で、工期は令和4年3月末までの予定。施工は鉄建建設大阪支店(大阪市北区)。