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滋賀産業新聞
2022/01/12

【滋賀】竜王町 旧竜王西幼稚園の活用

 竜王町は、跡地利用について協議を進めていた竜王西幼稚園について、同地区の学童保育所に再整備し活用していく方針を固めた。新年度当初予算案に工事費を計上し、22年度中の完成を目指す。
 山面1―1にある竜王西幼稚園は、敷地8939平方b内に、89年(平成元年)建設のS造平屋建、1286平方bの施設が1棟ある。同工事では、仕切り版の設置やトイレ改修等を行う施設内部改修を実施し、学童保育所としての機能を設置させる考えだ。
 具体的な発注時期は現在模索中としている。理由としては、設備関連商材の確保が難しいとの業者の声から、市場の状況を把握する必要が生じていることなどからとしている。
 関連して、町は竜王幼稚園と西幼稚園の2園を統合し、4月に新たな認定こども園を開園させる。園舎は竜王幼稚園を活用するため、西幼稚園の跡地利用整備を行うこととした。なお、町の児童・幼児数の推移を見ると、町内の小学校に通う総児童数は701名、0歳児〜5歳児までの幼児数は566人と減少傾向にあり、今後も続くと見通しを立てている。
 認定こども園整備は、過年度に打ち出した「コンパクトシティ化構想」のリーディングプロジェクト、「竜王小学校移転新築整備事業」に続いて具体化を目指していたもの。同構想は「利便性が高く多様な交流を育む中心核」「地域コミュニティの維持・活性化」「中心核と地域コミュニティのネットワーク」の3つの柱を中心に各種整備を図っていくもので、町内をゾーンで区切り、効果的な整備を各所で行っていくことを検討している。各ゾーン別の考え方を見ると、「交流・文教ゾーン」は、「利便性が高く多様な交流を育む中心核」に含まれる施策で、「交流・文教ゾーン」以外にも、飲食店・カフェ・特産物販売・ホームセンター・民間医療施設・学習塾・金融機関等を設置する「複合ゾーン」、戸建て住宅や集合住宅を設置していく「居住ゾーン」などの事業を今後展開していく。「地域コミュニティの維持・活性化」は、若い世代の定住と高齢者が安心して暮らせる地域づくりを図り、持続可能な自治組織を形成していくもので、住宅地の確保だけでなく働く場の創出なども視野に入れ活性化を目指す。「中心核と地域コミュニティのネットワーク」は、中心核と地域を結ぶ道路ネットワーク整備として、安全な歩道整備や適正な道路・橋梁の維持管理を進めていく。

提供:滋賀産業新聞