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建通新聞社(神奈川)
2022/01/12

【神奈川】京急川崎駅周辺を「ウォーカブルなまち」へ

 川崎市は、「京急川崎駅周辺地区における空間特性分析・歩行者行動調査検討等業務」の委託先を、公募型プロポーザルによりスペースシンタックス・ジャパン(東京都渋谷区)に特定した。京急川崎駅を中心とした地区での「ウォーカブルなまちづくり」に向けて、歩行者行動について調査、空間特性の分析などを行い、空間的な課題やポテンシャルを把握・整理し、今後進める歩行空間整備などの都市基盤整備計画、広場や滞留空間の配置、動線計画などの検討に役立てる。
 川崎市では、京急川崎駅を中心とした地区で、羽田空港に直結するなどの地理的優位性を生かし、川崎の玄関口にふさわしいまちづくりを民間主導により計画的に推進するため、「京急川崎駅周辺まちづくり整備方針」を策定。2020年度には同整備方針を深度化・具体化した「『京急川崎駅周辺地区まちづくり整備方針』に基づく京急川崎西口地区の戦略的な整備誘導の考え方」を取りまとめ、京急川崎駅西口地区の民間再開発事業に合わせて都市基盤の再編を行うに当たって、駅前にゆとりとにぎわいを生む滞留スペースを創出することなどによる「ウォーカブルなまちづくり」に向けて取り組んでいる。
 今回、委託する業務では、京急川崎駅周辺地区(おおむね80f)を対象に空間特性や歩行者行動の分析・調査を実施し、各場所の空間的特性を的確に指標化・可視化し、課題やポテンシャルの把握・整理など実施。今後進める歩行空間整備などの都市基盤整備計画、広場や滞留空間の配置、動線計画などの検討を的確に進めるための基礎資料を作成する。データに基づき、@川崎北口自由通路(JR川崎駅北改札付近)Aタワーリバーク(建物内1階、2階および建物外沿道部分)B京急川崎駅入口交差点(立体横断施設計画検討箇所)C歩行者専用道路化検討箇所(京急川崎駅中央改札付近)D京急川崎駅西口地区(京急川崎駅西改札付近)―について、「ウォーカブルなまちなか」としての評価を行う。
 歩行者動線や空間配置の整理に当たっては、歩行者利便増進道路の利便増進誘導区域の候補箇所の抽出を併せて行い、計画見直しの必要がある場合は改善の方向性を示し、整備効果も考察する。
 履行期限は22年3月31日。 提供:建通新聞社