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滋賀産業新聞
2022/01/21

【滋賀】多賀町 久徳こども園の新園舎建築

 多賀町は、老朽化により久徳地先の「多賀幼稚園」を隣地でこども園へと改築する「(仮称)久徳こども園」整備事業について、21年度(令和3年度)プレゼンテーションで選定した設計案に基づき、順調にいけば22年度(令和4年度)6月頃にも新園舎の建築工事を発注したい考えだ。現時点では分離せず建築1本で発注の方向。また部分的に必要となる土工工事は、町道事業として今年度発注・完了済みの工事用進入路付近の施工状況から判断し、必要があれば今年度末頃にも発注するか、あるいは建築施工後期に仕上げ工として行う。
 21年度(令和3年度)当初予算の約4000万円で行った新園舎設計・監理にかかるプロポーザルでは3社から大村建築設計事務所(大津市)を選定。また約2000万円で工事の進入路となる道路部分(車道幅約5b、全幅約7・5b、延長約80b)を含めた町道改良工事を発注・施工を完了している。なお道路部分の設計は庁内で担当。
 多賀町には現在、多賀幼稚園と多賀ささゆり保育園、18年(平成30年)4月に旧大滝保育園と旧たきの宮保育園が統合して新たにオープンした幼保一体化施設「大滝たきのみや認定こども園」の3つの小学校就学以前の園児が通う公立の幼児教育施設があり、社会福祉法人等が管理・運営する私立(民間)の幼稚園・保育園は設置されていない状況。
 多賀幼稚園(多賀町久徳348)は、昭和53年9月に竣工し翌年4月からオープンした旧久徳保育園の施設を利活用して、当時は幼稚園が無かった多賀小学校区の住民からの強い要望を受け、02年(平成14年)から定員90名規模の幼児教育施設として開設された。
 建築年度が昭和53年と古く施設の老朽化が課題となっている現在の園舎は、S造平屋建、699・82平方b規模。開園以来、大規模な改修工事は実施されておらず現在に至っており、2歳児から5歳児までの園児が通園している。
 町教育委員会では、多賀幼稚園の建替えや改修等の老朽化対策を含め、町内における全体的な幼児教育施設のニーズや施設のあり方、運営などを検討し、老朽化した園舎対策等を盛り込んだ基本構想を19年度(令和元年度)事業で取りまとめた。構想策定は庁内で行った。
 基本構想の結果、同園については隣地で定員140名程の「こども園」としての改築方針を決定。方針を受け20年度(令和2年度)は対象地の測量を委託し完了(鈴鹿設計事務所)、21年度(令和3年度)は建設用地取得、指名型プロポーザルによる新園舎の設計案の選定から設計、進入路の道路部分の設計・施工を進め、22年度(令和4年度)に新園舎の本体工事を発注・着工し、年度内に完了。23年度(令和5年度)当初の新園舎供用開始とともに、現園舎の解体工事と跡地の駐車場整備を計画している。

提供:滋賀産業新聞