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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/01/25

【群馬】川場村新拠点構想推進事業 村の学習館と交流ホール 年度明け早々に入札

川場村が新拠点構想推進事業として手掛けている役場庁舎建設の第1工区で、2022年度に村の学習館と交流ホールの整備工事に着手する。工事の発注は年度明け早々を見込んでおり、入札に向けた準備を進めている。工事はそれぞれ別発注で行う見通しを示しており、入札方式は検討中。早期の工事着手に取り組みたい考え。
新拠点構想推進事業は、役場庁舎などの第1工区と産学連携施設を検討する第2工区に分けて実施する。計画地は現在の役場から南西方向に位置する上宿原地区。用地全体2・6haを北側と南側に分け、第1工区となる北側は役場をはじめ交流ホールや図書館、エネルギーセンターなどで形成されており、これまでに、役場庁舎およびエネルギーセンターの建設、電気一式、機械設備一式および外構工事を一括して公告、28日の開札を予定している。役場庁舎はW造一部S造2階建て、延べ床面積約2500u。また、エネルギーセンターはRC造2階建て、延べ床面積約360uとなる。
2022年度に工事を発注するのは、役場庁舎とエネルギーセンターの間に位置する村の学習館と、庁舎南側の交流ホール。村の学習館は子どもたちの学習スペースと管理事務所が配置され、村の歴史資料や学習資料などを所蔵する見込み。構造はW造一部S造、地下1階地上2階で延べ床面積725uとなる。一方の交流ホールは、講演会や会議ができるスペースとして建設する。構造はW造一部RC造平屋、一部2階建ての吹き抜けとなる。床面積は350u。工事はそれぞれ別発注で行うとしており、22年度早々に入札を行いたい考え。発注方式は検討中。庁舎や図書館、エネルギーセンターなどの設計はプランツアソシエイツ(東京都中野区)がまとめている。
第1工区ではこのほかに、村の学習館の南側に(仮称)多世代交流ラウンジを建設する予定となっており、23年度に設計を発注する計画としている。W造2階建てとなるが、一部構造が異なる見通し。延べ床面積約350u規模。また、施設の一部は災害時に電気が停止した場合でも使用可能な外トイレを整備する見込みだが、詳細な内容は検討を行っている段階となる。
第2工区は24年度で終了する第1工区の整備後に着手する予定。整備内容は、産学連携や民間業者のサテライト施設を整備する方針だが詳細は未定としている。
また、現在の役場跡地は隣接する川場小学校が小中一貫校に移行するのに伴い、校庭として整備を行う。新設される学校は25年の開校を目指しており、22年度に校舎増築のための基本設計および詳細設計に着手する見込みで、21年度内に全体スケジュールの作成と、小学校施設の長寿命化計画を策定する。