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日刊建設タイムズ社
2022/01/26

【千葉】柏の葉公園にP―PFI/県公園緑地課/事業者公募は3月末/公募条件案で対話実施

 県県土整備部都市整備局公園緑地課は、県立柏の葉公園にP―PFI(ParK―PFI)手法を導入する計画で、「県立柏の葉公園の魅力度向上に向けた事業化検討に係るサウンディング型市場調査」を実施する。事業者の公募に向けて策定した「公募条件案の概要」について、個別対話を実施し、意見を求める。24日付で調査の実施要領を公表した。2月16日まで申込書・意見書の提出を受け付け、同月21日から3月4日まで対話を実施。寄せられた意見等を踏まえ、公募設置等指針を作成し、3月末に事業者を公募する。県立公園へのP―PFIの導入は初となる。
 調査の対象となるのは▽Aエリア(中央エントランス付近)▽Bエリア(レストハウス付近)▽C―1エリア(北エントランス付近)▽C―2エリア(多目的広場付近)――の4エリア。
 調査の対象者は、自らが主体的に事業を実施する意向のある民間事業者(NPO法人その他の団体含む)またはそのグループ、など。業種・業態は問わない。
 P―PFIは、民間事業者が飲食店や売店等の公募対象公園施設を設置し、同施設からの収益を活用して、その周辺の園路・広場等の一般利用者が利用できる特定公園施設の整備・改修等を一体的に実施するもの。
 Aエリアは、事業対象区域面積約3000uで、公募対象公園施設の建築可能面積約2270u。公募対象公園施設は、緑と調和した便益施設(飲食)を、特定公園施設はサークルベンチ(半円形)の改修など休憩施設を計画する。
 Bエリアは、事業対象区域面積約5330uで、公募対象公園施設の建築可能面積約4760u。公募対象公園施設は、修景・親水を生かした便益施設(飲食)や既存のレストハウスの活用を、特定公園施設は無料で使える休憩スペース等を計画。
 C―1エリアは、事業対象区域面積、公募対象公園施設の建築可能面積とも約5000u。C―2エリアは、事業対象区域面積、公募対象公園施設の建築可能面積とも約1万5230u。公募対象公園施設は運動施設(都市型スポーツを含む新たなスポーツ施設)を、特定公園施設は無料で使える休憩施設等を計画する。
 事業者の公募にあたっては、事業者間のJV組成や協力業者等のマッチングを促すため、マッチングを希望する事業者のリストを希望者に提供する。マッチング支援は、公募対象公園施設の設置事業者だけでなく、飲食・物販・催事等、公園施設の運営等に携わる事業者も幅広く参加できる。
 同公園は、つくばエクスプレス柏の葉駅キャンパス駅から約1qの柏市柏の葉4―1地先に所在する広域公園。面積は約45ha。1990年7月から2010年4月に順次開設した。都市計画の区域区分は市街化調整区域で、第二種住居地域(建蔽率60%、容積率200%)。年間来場者数は約150万人。
 同公園では、民間活力による魅力度向上に向け、18年度に事業発案に係るサウンディング型調査を実施。20年度に「整備・管理の方針」を策定するとともに、公募対象箇所をメインストリート(学園の道)の核となる3つのエリアに絞った。その後、21年度に新型コロナウイルス感染症等による社会情勢の変化に対応するため、再度、アンケートやヒアリングを行い、具体的な公募対象箇所を設定した。k_times_comをフォローしましょう
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