トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2022/01/28

【滋賀】湖北地域消防本部 東浅井消防署等3施設の整備

 湖北地域消防本部(長浜市平方町1135)は、20年2月策定の「湖北地域消防組合消防力適正配置に向けた消防施設整備計画」で示された将来的な7署所(4署3出張所)体制の確立に向け、現在の2署3出張所を新たに建設する2署1出張所へ移転統合する「(仮称)東浅井消防署」、「(仮称)米原消防署」、「(仮称)米原出張所」整備事業に22年度から取り組む。建設スケジュールは3施設並行で22年度第1四半期中に基本・実施設計を発注し進めると共に22年度で造成設計から造成工事を発注・施工し、設計業務完了後23年度中をメドに建築工事を発注・着工、約1年半の工期で24年度末にも新3施設を完成、移転を経て25年度5月に新庁舎を供用開始したい考えだ。現時点では指名や一般競争、分離やJV採用等発注手法は未定で、今後詳細を検討し決める。
 22年度から着手する計画は、現在の「東浅井分署」と「びわ出張所」を長浜市で新たに確保する用地に整備する「(仮称)東浅井消防署」に、現在の「米原消防署」、「米原出張所」、「伊吹出張所」を米原市で確保する用地2ヵ所で整備する「(仮称)米原消防署)」および「(仮称)米原出張所」に、それぞれ移転統合する。同本部では21年度補正予算に用地取得費1億2000万円(債務負担行為・22年度)を措置し、いずれも組合有地である3施設の移転先用地について測量や土地調査を公益社団法人・滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査土協会(大津市)に委託、年度中にまとめる予定。新施設供用開始後の旧庁舎については伊吹出張所は米原市へ返還し、他の施設は利活用の可能性や手法を検討の上、解体方針が決まったものは早ければ25年度にも解体を行う考え。
 長浜市内の整備計画では、老朽化し耐震化未整備の現在の「湖北地域消防本部東浅井分署」と「びわ出張所」を、中間付近の長浜市湖北町小倉で選定した県道安養寺虎姫線沿いの敷地6754平方bに移転統合する。新たに整備する「(仮称)東浅井消防署」は、消防施設、緊急車車庫、事務室、会議室、共用部分等を備えた約2170平方b規模の消防庁舎と、主塔・副塔の訓練施設、屋外訓練場、ヘリコプター場外離着陸場、駐車場等―で構成。新消防庁舎の竣工・移転完了後、現時点では「東浅井分署」と「びわ出張所」は解体する方向。
 米原市内の整備計画では、老朽化し耐震化未整備、災害リスクや狭隘化などが課題となっている現在の「湖北地域消防本部米原消防署」、「米原出張所」および「伊吹出張所」を1署1出張所に移転統合する。新消防署は米原市天満で選定した県道天満一色線・県道間田長浜線の交差点に面する敷地8720平方bで、新出張所は米原市西円寺地先の国道21号線・市道ニレ前田線交差点に面する敷地3488平方bで、それぞれ整備。新たな「(仮称)米原消防署」は、消防施設、緊急車車庫、事務室、会議室、共用部分等を備えた約2170平方b規模の消防署庁舎と、屋外の訓練施設、屋外訓練場、ヘリコプター離発着場、駐車場等―で構成し、「(仮称)米原出張所」は消防施設、緊急車車庫、事務室、会議室等を備えた300平方b規模の出張所庁舎に、ヘリコプター離発着場兼多目的エリア、駐車場―等の屋外設備を備える。新消防署と新出張所が竣工し、移転完了後、現在の「伊吹出張所」は米原市に返還し「米原消防署」と「米原出張所」は利活用手法を検討の上解体方針が決まれば解体する。

※なお、計画に伴い登録が必要な22〜23年度入札参加資格審査申請は2月4日まで受け付け中。

 移転統合計画を盛り込んだ「消防力適正配置に向けた消防施設整備計画」(コンサル担当・一般財団法人消防防災科学センター)では、現在の消防組合を構成する消防組合・消防本部(5課)、1本部、2消防署、2分署、6出張所の10拠点について、最大限の消防行政サービスを提供できる体制の構築に向け消防施設を適正配置し、「将来的な署所の配置7署所体制」を目標とし策定。計画期間は20〜29年度で、庁舎の老朽・耐震化、消防力の重複・不均衡等などから、耐震化未実施の「米原消防署」「東浅井分署」「伊香分署」の優先整備と、7署所「東浅井分署、びわ出張所、伊香分署、余呉出張所、米原消防署、米原出張所、伊吹出張所」の再整備検討を盛り込み、「東浅井分署・びわ出張所の移転整理統合」、「米原消防署・米原出張所・伊吹出張所の移転整理統合」、「伊香分署・余呉出張所の現地整理統合」―の3消防署・1出張所整備を手法として示している。

 【東浅井消防署統合計画】
▼[新庁舎](仮称)東浅井消防署(長浜市湖北町小倉826他2筆)(敷地6754平方b)=(消防庁舎)消防施設1000平方b、緊急車車庫220平方b、事務室等340平方bほか計2170平方b規模、(訓練施設・主塔)200平方b、(同・副塔)130平方b
▼[現庁舎]びわ出張所(長浜市益田町54)(敷地1000平方b/市有地)=89年築/(庁舎・車庫)S造平屋建、175・30平方b
▼[現庁舎]東浅井分署(長浜市五村151)=72年築/敷地2197平方b(借地)/(庁舎)RC造3階建、延545・65平方b、(車庫等)S造平屋建、179・34平方b、計延724・99平方b(訓練棟)S造工作物、ホース乾燥棟、鉄鋼造工作物

 【米原消防署統合計画】
▼[新庁舎・消防署](仮称)米原消防署(米原市天満1107他3筆)(敷地8720平方b)=(消防署庁舎)消防施設1000平方b、緊急車車庫220平方b、事務室等340平方b、会議室、共用部分等計2170平方b
▼[新庁舎・出張所](仮称)米原出張所(米原市西円寺1695他1筆)(敷地3488平方b)=(出張所庁舎)消防施設130平方b、緊急車車庫90平方b、事務室、会議室他計300平方b
▼[現庁舎]米原消防署(米原市長岡2811―1)(敷地8997平方b/市有地)=75年築/(庁舎・車庫等)S造2階建、延1301・93平方b、S造平屋建、112・81平方b、軽量S造平屋建、36・18平方b、計延1450・92平方b、(訓練棟)主塔・S造5階建、副塔・S造工作物、計延26・65平方b、(危険物保管庫)屋外貯蔵庫CB造平屋建、15・79平方b
▼[現庁舎]米原出張所(米原市朝妻筑摩2438)(敷地2590平方b/市有地)=02年築/(庁舎・車庫)RC造平屋建、516・25平方b
▼[現庁舎・米原市へ返還]伊吹出張所(米原市曲谷47―1)(敷地713平方b/市有地)=91年築/(庁舎・車庫)S造2階建、延268平方b

提供:滋賀産業新聞