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鹿児島建設新聞
2022/01/28

【鹿児島】熊本防衛支局 馬毛島関連で13件公告

 九州防衛局熊本防衛支局は26日、馬毛島における自衛隊施設整備に向けた一般競争入札の実施要領13件を公告した。参加資格は6億9000万円以上の工事規模で単体かJVとし、それ以下は単体。2022年度予算案に建設費用3183億円を盛り込んだことで、工事規模が300億円以上の敷地造成等(その1)や70億円以上の貯水施設整備等をはじめ、30億円以上の管制塔等新設建築を盛り込んだ。契約後は必要な部材製作等は島外で行い環境影響評価書の公告後に着工する。 
 主な工事概要等をみると、敷地造成等(その1)は切土約45万4000m3、盛土約42万1000m3、法面工(切土約4200u、盛土約9200u)、砕石舗装(約40万u)、仮設建物33棟設置などを実施。工期は25年5月31日まで。 
 貯水施設整備等は切土約18万m3、盛土約3万9000m3、床版コンクリート約2万7000u、生コンプラント設置2基、砕石舗装約2万2000u、仮設建物1棟などを整備する。工期は24年4月30日。 
 管制塔等新設は、管制塔(RC造5階建約2300u)と局舎A(同平屋建て約1200u)の2棟が対象。工期は24年2月29日まで。参加資格は、建築と電気が単体またはJV、管は工事規模が3億円以上6億9000万円未満のため単体となっている。 
 燃料貯蔵施設整備で、その1(工事規模30億円以上)は切土約1万1000m3、盛土約14万m3、燃料タンク(4000kl)製缶・設置2基、その2(同10億円以上20億円未満)では切土約7400m3、盛土約6万4000m3、燃料タンク1基(4000kl)、その3(同10億円以上20億円未満)は切土約1万m3、盛土約12万7000m3、燃料タンク1基(4500kl)をそれぞれ行う。  
 また、仮設プラント製作・設置(その5)ではアスファルトプラント製作・設置(製造能力450t/日)、浄水施設整備はセラミック膜ろ過装置一式と給水管(約90m)、受水槽等整備では1基を整備。 
 このほか、単体施工となる汚水処理施設整備は浄化槽(800人槽)を設置、給水管路整備ではHPPEφ75〜150を約4400m布設する。 


■今後の発注見通し 
来月から14件予定 
駐機場舗装や燃料施設 

 同局では、公告に先立ち発注見通しを更新した。2022年度予算成立後に契約を予定している21件と21年度追加分6件の計27件を掲載。残る駐機場舗装や燃料施設新設など14件は2月から3月にかけて公告を行う予定でいる。 
 内訳は、土木が敷地造成等でその2〜その10までの9件。工事規模別では1億円以上3億円未満8件、3億円以上5億円未満1件で9件とも単体施工となる。工事概要は造成で1件あたり約10万m3〜約20万m3。 
 建築は、局舎新設建築(その1)の1件。局舎B(RC造平屋建て約370u)、同C(同約370u)、同F(同約240u)、鉄塔3基を見込み、工事規模は6億9000万円以上10億円未満となっている。 
 舗装は、駐機場舗装等その1で約9万8000u(駐機場と洗機場)、その2は約10万u(駐機場と給油施設)の規模を想定。工事規模は2件とも20億円以上30億円未満。 
 管の燃料施設新設機械その他でその1(工事規模30億円以上)は、ローディングアーム3基と燃料配管が約9000m、その2(同40億円以上)は航空燃料給油システムと燃料配管約7000mを整備する。 
 今回の入札公告について、塩田康一知事は「仮設プラントの公告と同様のことが繰り返されたことは、理解しかねるところであり、国の進め方については、はなはだ遺憾」とコメントを寄せた。


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