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日刊建設タイムズ社
2022/02/03

【千葉】道路網事業に1000億円/海匝合庁再整備で基本設計/普建費は1577億円/県予算

 県は、16日開会の2月定例議会に上程する2022年度当初予算案および21年度2月補正予算案の概要を明らかにした。両予算案を合わせ、道路ネットワーク事業754億7780万2000円・債務負担行為239億1800万円、河川・海岸・砂防事業343億9600万4000円・債務負担行為44億7900万円、港湾事業62億8854万円・債務負担行為4億500万円、県有建物長寿命化対策事業159億506万1000円、債務負担行為184億4500万円、継続費117億4300万円を措置。海匝地域合同庁舎再整備事業では、銚子地区・旭地区・匝瑳地区の庁舎の基本設計・地質調査などに着手する。
 22年度一般会計当初予算案は、対前年度比10・2%減の2兆1772億6500万円。このうち「千葉経済圏の確立と社会資本の整備」は5481億6000万円。また、普通建設事業費は、同2・2%減の1576億8600万円(補助事業853億3900万円、単独事業723億4700万円)となっている。
 引き続き、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すとともに、防災減災対策や交通安全対策を加速。さらに、道路ネットワークなどの社会資本の整備促進に取り組む。国の補正予算を積極的に活用し、21年度2月補正予算案と一体的に編成することで、各種取り組みを切れ目なく進めていく。
 21年度2月補正予算案では、1957億7300万円を増額し、総額を2兆8274億1400万円とする。新型コロナウイルス感染症や国の経済対策に対応するために必要な予算を計上しているほか、年度内に終了しない180事業(ほか特別会計12事業)に繰越明許費を定める。
 道路ネットワーク事業では、北千葉道路をはじめ、銚子連絡道路、長生グリーンラインなどのアクセス道路や地域に密着した道路の整備を推進。また、首都圏中央連絡自動車道大栄〜横芝の24年度開通に向けた整備を促進するほか、通学路の安全対策に引き続き取り組む。
 交通安全施設整備事業に、109億613万8000円、債務負担行為8億円を盛り込んでいる。通学路の緊急点検の結果を踏まえ、歩道整備や信号機の新設・改良などの予算を大幅に増額している。
 一宮川流域浸水対策特別緊急事業に、74億7300万円および債務負担行為16億500万円を充てる。一宮川中流域の護岸法立て、一宮川第二調節池の増設などを進めるほか、一宮川上流域や支川における浸水対策に着手する。
 港湾事業では、千葉港千葉中央地区埠頭の再編整備などを進めるとともに、激甚化する災害に対応するため、排水機場等の老朽化対策を推進。
 海匝地域合同庁舎再整備事業は、銚子地区の庁舎再整備2450万円・債務負担行為3300万円、旭地区の庁舎再整備債務負担行為3500万円、匝瑳地区の庁舎再整備700万円・債務負担行為3600万円。23年度までを期間とする債務負担行為により、基本設計・地質調査に着手。
 銚子地区では、旭県税事務所銚子支所の敷地に新庁舎を建設し、旭県税事務所銚子支所、海匝保健所、銚子土木事務所を集約化。
 旭地区においては、海匝合同庁舎を旭高等技術専門校グラウンド敷地で建て替える。
 匝瑳地区では、県有地の匝瑳市分庁舎敷地に新庁舎を建設し、海匝保健所、八日市場地域保健センター、海匝農業事務所、海匝土木事務所を集約化する。
 建築事業では▽夷隅合同庁舎再整備事業=290万円・債務負担行為19億1300万円▽安房地域合同庁舎再整備事業=1億5500万円・債務負担行為1億9300万円▽家畜保健衛生所機能向上事業=1億6337万円・債務負担行為40億4900万円▽富津警察署建設工事=2億1940万1000円・債務負担行為19億2300万円▽水産総合研究センター再編整備事業=1億7770万1000円、債務負担行為3億6100万円▽千葉リハビリテーションセンター再整備事業=5億9885万4000円▽児童相談所の新設=1億144万5000円・債務負担行為1億7200万円▽児童相談所の建て替え=475万円・債務負担行為8100万円▽新県立図書館等複合施設整備事業=4億2470万円、債務負担行為6億1000万円▽県文化会館大規模改修事業=1億9876万9000円・債務負担行為5900万円・継続費117億4300万円▽総合スポーツセンター体育館整備事業=2500万円・債務負担行為6700万円――なども盛り込んでいる。
 夷隅合同庁舎再整備事業は地域の防災活動拠点として必要な機能を確保するため、近隣の土地に移転し、防災備蓄倉庫を集約して建て替えるもので、建築に着工。
 安房地域合同庁舎整備事業では、安房合同庁舎について、安房南高校跡地の一部を活用して新庁舎を建設し、安房合同庁舎など4庁舎を集約化。また、安房保健所の鴨川地域保健センター庁舎を建て替え、鴨川庁舎と集約化。それぞれ、実施設計に着手する。
 家畜保健衛生所機能向上事業においては、老朽化が進んでいる東部家畜保健衛生所、北部家畜保健衛生所、中央家畜保健衛生所佐倉支所を匝瑳市今泉に移転集約化するため、工事などを行う。24年度の供用開始予定。
 富津警察署では、老朽化および狭あい化に対応するため、建て替え工事に着手。
 水産総合研究センター再編整備事業の内容は、水産総合研究センター本所耐震診断897万円、東京湾漁業研究所工事等2003万1000円、種苗生産施設実施設計1億4870万円。
 千葉リハビリテーションセンター再整備事業においては、県民ニーズに対応できるよう、建て替えに向けた実施設計などを行う。
 児童相談所に関しては、(仮称)印旛児童相談所と(仮称)東葛飾児童相談所を新設するため、基本設計を進めるとともに、実施設計に着手。また、柏児童相談所と銚子児童相談所の建て替えに向けた基本設計などを行う。建設予定地は、柏市柏の葉と銚子市南小川町。
 新県立図書館等複合施設整備事業においては、埋蔵文化財調査などを行うとともに、実施設計のための債務負担行為を設定。
 県文化会館大規模改修事業の大規模改修工事に着手するため、継続費を定める。
 令和元年台風15号の被害により利用停止中の総合スポーツセンター体育館については、大規模大会が実施可能な競技スペースの確保や利便性向上を図るため、28年度の供用開始を目指して現地建て替えを行う。事業費の内訳は解体設計および測量調査2500万円、基本設計債務負担行為6700万円。k_times_comをフォローしましょう
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