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滋賀産業新聞
2022/02/08

【滋賀】草津市 歴史伝統館施設の設置

 草津市は、13年度(平成25年度)に策定した「草津市文化芸術機能等施設整備基本計画」について、計画内の未整備である歴史伝統館機能の施設設置を構想しており、来年度より具体化に向けて検討を行う方針だ。
 現計画では、県立しが県民芸術創造館や草津アミカホール、草津宿街道交流館等の既存施設との連携を図りながら、市美術展覧会・青少年美術展覧会に対応できる創作・展示機能と、文化財等を収蔵・保管・展示する歴史伝統館機能の、両機能を持つ施設を三ツ池に整備することとなっていた。しかし創作・展示機能については、県から創造館の移管を受け、14年度(平成26年度)に草津クレアホールとして開館、18年度(平成30年度)には創作活動をはじめ多目的に利用できる活動室を整備し、今年度にはキラリエ草津に市美展等を開催できる展示機能を整備した。
 また歴史伝統館機能については、18年度(平成30年度)に策定した「草津市歴史文化基本構想」において、歴史資産を展示・公開・活用する施設は、関連文化財群の整備と併せて、保存・公開施設を配置する方法などが考えられることから、今後の整備にあたり適切な方法を検討することとなった。このことから、当初、予定していた三ツ池における施設の整備について、見直しを行う必要があると考え同市は今年度、計画の見直し案を打ち出し、三ツ池の利活用について、別途検討を進めることとした。
 また同市内には、史跡草津宿本陣の近くに草津宿街道交流館があり、互いに連携したイベント等の開催や学習効果を高める仕掛けづくりが行われている。そのことから、歴史伝統館機能を備えた施設は、史跡等とは関連のない三ツ池に単独で整備するより、本市の文化財の特徴である歴史文化の3史跡(史跡芦浦観音寺跡・史跡草津宿本陣・史跡野路小野山製鉄遺跡)の近辺において、それぞれの特色に応じた機能を有する施設を整備する方が効果的としている。しかし、整備にあたっては、社会情勢の変化やアクセスを含めた適地の検討・取得、費用対効果、指定管理等を含む運営組織、地域経済や地域社会の活性化、整備時期等の課題についての調査・研究が必要と市は考えている。

提供:滋賀産業新聞