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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/02/09

【群馬】沼田市は2022年度当初予算案



沼田市(横山公一市長)は9日、2022年度当初予算案を明らかにした。大規模な建設事業はなく、中央公民館解体に伴う保健福祉センター改修工事費1億4579万5000円、継続的に進めている都市計画道路3・3・1環状線(栄町工区)事業費8163万2000円などを計上した。新規事業では奈良古墳公園の保存活用整備に向けて動き出すほか、小中学校トイレ洋式化に着手する。
会見で横山市長は「厳しい財政状況ではあるが、市内経済の活性化や生活基盤の整備など、積持続可能なまちづくりをより一層、加速させたい」と述べた。
一般会計総額は、対前年度比2・8%減の219億5213万7000円となった。普通建設事業費は大規模なハード事業が完了したことから、同55%減の7億1834万9000円とした。構成比は3・3%。
保健福祉センター(東原新町1801−72)の改修工事は中央公民館の代替施設として活用するために行う。新たに防音施設を備えた部屋や和室などの整備を計画している。同センターは1995年に建設されたRC造一部S造、地上4階地下1階、延べ床面積4339・62u。
継続的に進めている3・3・1環状線(栄町工区)事業には8163万2000円を計上。1998年に事業を開始しており、現在までの事業費ベース進捗率は約60%となっている。2022年度も21年度同様、用地買収の進捗に併せて工事を進める方針。このほか土木関連では◇橋りょう補修事業=1億7514万3000円◇道路補修事業=4775万円などを計上している。
奈良古墳公園整備事業は新規事業として546万4000円を計上した。群集墳保存活用計画の策定を予定している。古墳群は奈良町にあり、薄根川右岸の河岸段丘上に立地する13基からなる。
小中学校トイレ洋式化は財政状況を鑑みて、床や管の改修などを含めた大規模な改修は行わない方針を固め、便器の更新のみで対応する考え。工事費として、1350万円を計上。今後、複数年をかけて洋式化を進める方針。対象校は現在、精査している。
このほか、勤労青少年ホーム(白岩町213)関連の施設3棟で解体工事を計画。工事費1億3467万3000円を計上している。解体するのは勤労青少年ホーム(RC造3階建て、延べ床面積946・79u)、体育センター(S造平屋、床面積859・014u)、勤労者会館(S造一部W造2階建て、延べ床面積163・52u)の3棟となる。小島設計(沼田市)が実施設計を担当している。