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北陸工業新聞社
2022/02/28

【石川】新年度は2棟改修など/加賀市が東和中学校で/改築準備へ解体も

 加賀市は、老朽化が進む市立東和中学校(動橋町地内)について、2022年度は既存校舎棟の改修などに取り組む。3月補正予算案に関連事業費として6億2970万円(発注済みの仮設校舎含む)を盛り込んだ。
 計画によると、普通教室棟(RC造3階建て延べ997平方メートル、1981年築)、特別管理棟(RC造3階建て延べ1675平方メートル、87年築)を対象に大規模改修を実施する。今後、本格着手する仮設校舎(エリオ総建が施工)について、完成のめどがたち次第、夏ごろから両既存校舎棟の改修に入っていく。
 改修に引き続き、1964(昭和39)年に建設された旧校舎の普通特別教室棟(RC造3階建て延べ2928・21平方メートル)の解体に着手。23年度には跡地で新校舎をS造3階建て延べ3250平方メートル規模で建設する計画だ。実施設計は山岸建築設計事務所(金沢市)が担当している。
 同中学校の耐力度調査では、最も古い旧校舎の普通特別教室棟が文部科学省の基準値より低い数値となった。この結果を受け、市はこれまで改善に向けた効果的な対策や対応方針などをコスト面も含めて検討してきた。駐車場不足や駐輪場と玄関が離れていることなど各課題についても、新たな整備で対応し、安全・安心な教育環境を確保する構えだ。
 なお、体育館2棟については補強済みと新耐震基準であることから、整備対象に含まない。

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