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北陸工業新聞社
2022/03/02

【新潟】清掃センター新設固まる/新年度用地、28年度着工へ/加茂・田上衛生組合

 加茂市・田上町消防衛生保育組合(管理者・藤田明美加茂市長)は、老朽化が顕著な清掃センター(ごみ焼却施設)について、新たに建設する方針を固めた。
 2月28日に開かれた両市町の議員から成る組合議会の全員協議会で明らかにしたもの。
 1980年に供用開始した同センター(ストーカ式ごみ焼却炉、焼却能力60トン/日)は、これまでは延命化工事で対応していたものの、近年は故障も多く、多額の修繕費用がかかっていた。場所は田上町大字原ケ崎新田地内。
 2020年度に作業に着手した、ごみ処理施設整備基本構想の中で、延命化および新設、他の自治体への処理委託や共同処理など広域処理による方法など、さまざまな問題点や課題を抽出。既存施設の延命化よりも新たに建設する方が費用対効果が高いとされていた。今後のスケジュールについては、最短で22年度に候補地の選定に着手し、23年度に用地決定。28年度の着工、31年4月の稼働を目指していく。建設地に関しては建て替えを含め、ゼロベースとし「建てられない場所から除外し、可能性がある場所を選定していきたい」(組合事務局)。22年度当初予算案には用地選定に伴う関連経費を計上する予定。
 新設計画を踏まえたごみ処理施設整備基本構想と、ごみ減量化の目標値を示す一般廃棄物処理基本計画策定業務は、環境デザイン設計事務所(東京都新宿区新小川町)が担当し、3月中に完了する見通し。
 藤田市長は「新設する施設について、ごみを燃やし処理する方法、燃やさないで処理する方法の検討を進める」との考えを示している。

hokuriku