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建通新聞社(神奈川)
2022/03/02

【神奈川】横浜市 総合評価CCUS登録で1点加点他

 横浜市財政局は2022年度の総合評価落札方式で、評価項目に建設キャリアアップシステム(CCUS)の取り組みを試行で追加する。加算点は1点。事業者登録をしている企業を評価し、現場での技術者の人材育成や担い手確保を後押しする。このほかSDGsの取り組みの評価対象を認証ランク「標準」まで拡大。「若手技術者」と「女性技術者」の登用は項目を統合し、「若手かつ女性技術者」の場合はさらに1点加点する。これらの変更を4月5日以降に公告する案件から実施する。
 評価項目にCCUSの適用の試行は事業者登録の有無を評価するもので、工種は限定しない。市では22年度の工事成績評定で、CCUS登録事業者に0・4点の加点を決めている。総合評価でも評価項目に追加してCCUSの活用を促し、建設業の生産性向上を支援する。
 SDGsの評価対象は、横浜市SDGs認証(Y―SDGs)の「標準」取得企業にも拡大して1点加点するとともに、21年度までの加算点を1点ずつ増やして「上位」に2点、「最上位」に3点加点する。
 「若手技術者の登用」と「女性技術者の登用」は項目を統合して評価し、技術者が女性の場合はさらに1点加点する。例えば、配置予定技術者と担当技術者がいずれも40歳未満の「若手」なら合計3点が配点され、技術者に「女性」が含まれれば合計4点となる。将来の技術者育成を支援する。

結集型JVは構成員も対象

 JVの場合の評価は、「技術力結集型JV」と「技術修得型JV」で対象が異なる。
 CCUSの取り組みは、技術力結集型JVでは代表構成員または代表以外の構成員が、技術修得型JVでは代表構成員のみが対象となる。
 SDGsの取り組みは、いずれのJVも代表構成員だけでなく代表以外の構成員も対象。
 若手・女性技術者の登用では、いずれのJVも、配置予定技術者は代表構成員のみ、担当技術者は代表と代表以外の構成員を対象とする。 提供:建通新聞社