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滋賀産業新聞
2022/03/07

【滋賀】多賀町の2022年度当初予算案

 多賀町は、4日開会の3月議会定例会に一般会計57億5000万円、特別会計(9会計)19億5355万8千円、企業会計(2会計)12億4223万4円から成る総額89億4578万8千円の令和4年度当初予算案を上程した。
 一般会計の対前年度当初比は、19・7%(9億4600万円)の増で過去最大の規模。普通建設事業費(投資的経費)は継続のスマートIC整備事業のほか、認定こども園整備事業や都市公園整備事業に大型事業費を予算化し、170%(8億3994万円)増の13億3327万円となった。
 予算編成にあたっては、「第6次多賀町総合計画」に基づき安心安全なまちづくり、社会保障費に最優先に予算確保し、「子育て支援、教育の充実」「定住・移住促進、地域の元気づくり」に重点配分すると共に、スマートIC整備経費、都市公園整備経費や23年4月開園に向けたこども園建設に係る予算を計上した。
 主なものは、教育関係では老朽化の多賀幼稚園を改築しこども園化する認定こども園建設事業に8億8099万円を計上。22年度は園舎本体工事に着手し、23年4月の開園を目指す。また、多賀中央公民館「多賀結いの森」の南側隣接地の新公園施設整備事業費1億3400万円を計上したほか、多賀小学校の児童数増に向けた施設改修に係る検討経費を予算化。
 19年度から着手したスマートIC整備事業費には9300万円を計上、国や県・NEXCO・地元と協力しながら、早期供用を目指しアクセス道路上下線関連工事等を推進。また、萱原地区の土砂災害警戒区域における急傾斜地崩壊対策工事費4950万円を計上。道路新設・改良・舗装事業費2180万円では集落要望への取り組みを強化し、町民の生活基盤の充実を図っていく。
 このほか、スポーツ施設維持管理事業費4689万円では滝の宮スポーツ公園プールサイド床張り替えやB&G海洋センター消防設備の改修工事、ふれあいの郷改修事業費2253万円では外壁補修・バルコニー防水改修、計5室の空調設備改修、林道下山線トンネル補修事業1100万円では長寿命化維持補修工事を、それぞれ実施する。

 多賀町の令和4年度当初予算案の概要は次の通り(関係分のみ抜粋、▼印は新規・拡充)。

 【子どもの育ちと子育て】
▽認定こども園建設事業=8億8099万4千円(多賀幼稚園を認定こども園に建て替え、▼園舎本体工事)
▽新公園施設整備事業=1億3400万円(多賀中央公民館多賀結いの森南側隣接地に新たな公園施設を整備)
▽小中学校施設整備事業=810万円(▼中学校生徒用駐輪場更新工事、▼多賀小学校児童数増対応施設改修検討)

 【生涯学習・協働】
▽中央公民館運営事業=1828万4千円(▼公民館運営審議会設置、中央公民館「多賀結いの森」のあり方協議)
▽スポーツ施設維持管理事業=4689万3千円(▼滝の宮スポーツ公園プールサイド床張替、▼B&G海洋センター消防設備改修工事)
▽文化財保護・調査事業=5396万5千円(▼名勝胡宮神社社務所庭園の神饌所等修復経費補助、▽多賀大社石玉垣・石積み修復経費補助他)

 【安全・安心・健康】
▼地域福祉計画策定事業=150万円(▼第3期多賀町地域福祉計画策定、▼住民意識調査)
▽常備消防事業=1億4778万8千円(▼犬上分署救急車両更新事業負担金他)
▽消防・防災施設等整備事業=3758万6千円(▼八重練区/小型除雪機、▼木曽自治会/消防ポンプ、▼月之木区/消防ポンプ、▼尼子区/消火器、AED他)
▽災害対策事業=2463万7千円(▼21年12月大雪被災住宅修繕費一部補助他)

 【環境・コミュニティ】
▽地方創生事業=1092万7千円(▼大滝地区地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業、地域おこし協力隊委嘱、▽移住支援事業他)
▽コミュニティ助成事業=110万円(▼多賀区/会議用備品補助等)
▼個性輝くまちづくり活動支援事業=329万2千円(集落まちづくり拠点修繕・改修補助▼土田区/バリアフリー改修、▼佛々後地区/屋根葺替、▼大杉区/外壁塗装)
▼山村辺地等活性化事業=218万2千円(▼桃原区/給水施設修繕補助)

 【まちの活力】
▼森林整備事業支援補助金=789万8千円(▼大滝山林組合森林整備事業支援)
▼林道下山線トンネル補修事業=1100万円(▼下山線トンネル長寿命化維持補修工事)
▼災害に強い森林づくり事業=883万円(▼支障木伐採、緩衝帯整備)
▽森林資源循環利用促進事業=453万8千円(町産材利用住宅建設補助)
▽地域再生事業=2250万円(原木流通土場等施設整備他)

 【都市基盤・住環境】
▽若者定住支援助成金交付事業=893万5千円(若者または多世代同居の住宅新築・増築に固定資産税相当額助成、町内事業者利用には割増助成)
▽空き家対策事業=369万2千円(倒壊危険空き家の除却経費等補助、川相地区でお試し住宅による移住を促進)
▽公共交通対策事業=6657万5千円(近江鉄道沿線地域公共交通再生協議会負担金、愛のりタクシー等運営費負担金および路線バス運行費補助金)
▽合併浄化槽設置事業=365万1千円(合併浄化槽設置および維持管理費補助)
▽土地改良事業=3721万2千円(土地改良区の維持管理費への助成、芹川ダム改修費および犬上川ダム施設改修費負担金、▼1箇所のため池改修設計)
▽除雪対策事業=1351万2千円(道路除雪、凍結防止作業)
▽道路新設・改良・舗装事業=2180万円(町道新設・改良、交通安全施設整備、▼集落要望取り組み等)
▽スマートIC整備事業=9300万円(アクセス道路上下線関連工事等に係る経費負担)
▽急傾斜地崩壊対策事業=4950万円(萱原地区急傾斜地崩壊対策工事)
▽地籍調査事業=1331万2千円(継続の梨ノ木地区と多賀地区)

 【行財政】
▽電子入札システム利用事業=113万円
▽入札参加資格申請共同受付事業=22万4千円(滋賀県および県下19市町の入札参加資格申請受付事務の共同化)
▽6町行政情報システム共同利用事業=4780万2千円(県内6町行政情報システムの共同利用)
▼地方税共通納税システム改修事業=911万円(地方税納付書に統一規格のQRコード印字出力環境を整備)
▽ふれあいの郷改修事業=2253万4千円(▼ふれあいの郷外壁タイル浮き補修工事、バルコニー防水改修工事、3階多目的運動室や調理室はじめ計5室の空調設備の改修)

提供:滋賀産業新聞