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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/03/07

【群馬】太田市は国土強靭化地域計画を明らかに

太田市は2022年度を初年度とした国土強靱化地域計画のアクションプランを明らかにした。第2次総合計画や各分野の個別施設計画との整合性を図りつつ、具体的に取り組む事業を検討し、施策分野ごとに事業名、箇所、数量、期間(年度)、総事業費(千円)、担当課を示している。小中学校長寿命化改良事業は15校を対象に、3カ年で総事業費17億円、道路舗装は5カ年で10q、総事業費6・8億円などを計上している。
計画の基本目標は4つを定めている。基本目標は◇人命の保護が最大限図られること◇市および地域社会の重要な機能が致命的な障害を受けずに維持されること◇市民の財産および公共施設に関わる被害の最小化◇迅速な復旧・復興。これらの目標の実現に向けて、各事業を進めていく。
また、アクションプランでは各施策の進捗を図るために現在の指標名、現状値と24年度までの目標値を記載。スポーツ施策の屋外トイレ洋便化率は現状値の54・2%を75%、学校給食施設の改築率55・26%を80%としている。保育所・幼保連携型認定こども園の耐震化率は92・6%、保育所・幼保連携型認定こども園のブロック塀は96・3%が目標。ともに現状値は86・3%となっている。防災関連では耐震性防火水槽設置を1基から3基の整備を進めたい考え。
アクションプランで位置付けられている主な事業は次のとおり。
【西部消防署庁舎等建設事業】
西部消防署の建て替えを実施。22年度から工事着手となり、総事業費は4億9926万8000円。
【ほ場整備事業】
尾島東部を対象にほ場整備を進める。総事業費は10億円で、23年度から2030年度まで。
【排水対策事業】
沢の地区南部地域で、洪水被害を食い止めるための対策事業を行う。3カ年で総事業費は10億円となる。
【幹線道路舗装補修事業】
市内全域を対象に総延長10qで舗装補修を計画。総事業費は6億8000万円、5カ年での完了を目指す。
【小中学校長寿命化改良事業】
15校を対象に実施予定。総事業費17億6475万3000円を算出している。
【小学校屋外環境整備事業】
市内3校での工事を実施する。総事業費は9000万円の事業費となる。22年度は各校でブロック塀改修を進めるほか、旭中学校で校庭整備を進める。当初予算案で3000万円を計上している。
【小中学校屋内運動場床改修事業】
22年度、中央小、尾島小、宝泉中、尾島中、藪塚本町中の5校で工事を予定している。22年度予算は1億円。24年度までの総事業費は2億8000万円となる。
【小中学校大規模改造事業】
大規模改造の内容は主にトイレ改修。22年度は綿打小を対象に工事を計画、当初予算案で1億円を計上した。24年度までに6校での工事を予定している。
【小中学校設備機器類法令適合事業】
各校防火シャッターおよび消火設備更新等は14校で計画。24年度までに1億4000万円を算出している。
【小中学校防災機能強化事業】
1億4000万円の事業費。世良田小学校で、外壁などの落下防止対策を図る。
【給食室改築事業】
6億3360万円の事業費を算出。3校での改築を予定しており、22年度は南中学校で新築工事を計画している。