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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/03/14

【群馬】川場村は2022年度当初予算明らかに


川場村(外山京太郎村長)は、新拠点構想推進事業で進めている役場庁舎建設に加え、村の学習館、交流ホールの整備工事を2022年度に着手する。3月補正予算で学習館および交流ホールの建設工事費に計7億円を計上した。両施設の整備は新庁舎建設に伴って行う事業で、工事発注は年度明け早々にも行いたい考えとしている。また建設工事はそれぞれの施設に分けての発注も視野に入れて検討中。
22年度に工事を発注するのは村の学習館と交流ホール。学習館は子どもたちの学習スペースと管理事務所が配置され、村の歴史資料や学習資料などを所蔵する見込み。施設はW造一部S造、地下1階地上2階、延べ床面積725u。交流ホールは講演会や会議ができるスペースとして建設する。構造はW造一部RC造平屋、一部2階建ての吹き抜けとなる。床面積は350u。工事はそれぞれ別発注で行うとしており、22年度早期に入札を行いたい考え。発注方式については検討を行っているところ。庁舎や村の学習館などの設計はプランツアソシエイツ(東京都中野区)がまとめている。
なお、役場庁舎建設は関東建設工業(太田市)・萬屋建設(沼田市)・角屋工業(沼田市)JVが施工を担当する。
加えて村では、小中一貫校の整備も計画している。現庁舎を解体し、北側にある川場小の校庭を拡張する計画で25年の開校を予定。年度内に全体スケジュールの作成を完了させるとともに、小学校施設の長寿命化を含めた改修計画について作成を予定している。
現在の計画では、職員室および5、6、7年生の教室部分を新校舎として現校舎南側に増築する予定。校舎の規模はW造平屋で建築面積1148uを見込んでいる。また、基礎部分をRC造とし、倉庫や書庫を内部に設ける方針。増築工事に関わる基本設計および詳細設計は22年度に指名競争入札で発注する予定で、23年度に校庭の造成工事、24年度に増築部分の校舎新築工事および既存校舎の一部改修工事に着手する見通しとしている。
14日に明らかになった川場村の2022年度当初予算では、庁舎建築などの大型事業が21年度からの債務負担行為を設定しているために目立った計上はなかった。普通建設事業費は11億466万円、対前年度比3・9%減。一般会計予算は同2%減となる36億2228万円。
22年度の当初予算に計上した土木関連予算は◇舗装補修等工事費=1475万円◇橋梁長寿命化計画実施計画検討業務委託料=176万円◇橋梁補修工事費=100万円。農業関連は小規模農村整備事業調査設計業務委託料に466万4000円、上宿原土地改良事業調査設計・換地設計業務委託料1100万2000円などとなる。林業関連は、林道太郎線改良事業測量等委託料に232万1000円などを充てた。