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建通新聞社(神奈川)
2022/03/22

【神奈川】横浜市 上瀬谷公園22年度は実施設計

 横浜市環境創造局は旧上瀬谷通信施設の公園エリアの整備で、2022年度に実施設計を開始する。21年6月に公表した(仮称)旧上瀬谷通信施設公園基本計画(原案)に基づき、各エリアごとの施設内容や規模など詳細を検討し、23年度、一次整備に着手する。設計、工事とも発注方法は今後検討する。22年度はこの他環境影響評価の手続きや公民連携推進に向けた調査などを行うため、当初予算案に事業費5億3730万円を計上した。
 旧上瀬谷通信施設の全体面積は約248・5fで、このうち公園施設用地は南側の約45f。この「公園エリア」と「観光にぎわいエリア」を合わせた約100fでは27年度に国際園芸博覧会の開催が予定されているため、公園の一次整備は主に園路や植栽樹木、水道、電気など園芸博でも使用するインフラを整備する。
 園芸博閉会後にパビリオンなどを除却し、28年度、二次整備として公園全体の建設を開始する。整備には15年程度をかける計画。完成した部分から順次供用し、43年度ごろの全面オープンを目指す。

「みどり」で広がる暮らしの風景
 
 公園は「みどりで広がる暮らしの風景」を基本テーマに、区域全体を▽みどりのにぎわい・レクリエーションエリア▽みどりの発信エリア▽みどりの実践エリア―の三つに分けて整備する。
 にぎわい・レクリエーションエリアには▽草地広場▽遊具広場▽硬式野球場▽運動広場▽多目的広場▽パークセンター▽ドッグラン▽桜並木▽大花壇▽飲食・物販施設▽ジョギングコース―などを配置し、災害時は広域応援活動拠点としても機能させる。
 発信エリアには▽体験学習・展示施設▽体験農園―などを整備し、自然と暮らしが調和するライフスタイルを発信。
 実践エリアは▽森の散策路▽アウトドア体験施設▽日本庭園・休憩施設―など地域の自然を生かして自然観察や環境学習を行う場。
 「みどり」とともにある持続可能で多様なライフスタイルを実践・発信する。
 公園予定地は瀬谷区瀬谷町、旭区上川井町地内。

準備にUAV(ドローン)も活用

 環境創造局は21年度に「旧上瀬谷通信施設地区における地下水調査等」を横浜ボーリング工業(横浜市瀬谷区)に2448万円で、「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園移植工事実施設計業務」をアトリエ福(横浜市中区)に130万8500円で、「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園地下水調査解析検討」をアサノ大成基礎エンジニアリング(横浜市磯子区)に1700万円で、「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園UAV写真測量業務(その2)」を中央工測事務所(横浜市都筑区)に2114万2339円で委託し、実施設計に向けた準備を進めている。
 一方、都市整備局は園芸博基本計画策定の企画検討業務を電通(東京都港区)で、博覧会会場の概略検討をランドスケープコンサルタンツ協会(CLA)・三菱地所設計・梓設計JVで行っており、環境創造局の公園実施設計は、これらの成果を活用しながら進めることになる。 提供:建通新聞社